国連事務総長「イランには地域で発生するあらゆる問題について、調停を行う能力がある」
2012年08月30日付 Jam-e Jam 紙

 昨日イラン入りを果たすことで、非同盟運動首脳会議への出席をめぐる様々な憶測に終止符を打った国連事務総長は、イラン入り直後から同国当局者との会談に入ることで、自身のスケジュールをスタートさせた。

 大統領や国会議長との会談、国会議長との昼食会、同氏との共同記者会見などが、潘基文氏の昨日の日程だった。

〔…〕

 潘基文氏は、アリー・ラーリージャーニー国会議長との共同記者会見で、イランは国際社会ならびにグローバルな問題〔の解決〕において重要な役割を担っていると指摘した上で、「私はイランの指導者らと、核問題について話をするつもりだ」と述べた。

 ファールス通信によれば、同氏は「人権といった問題でダブルスタンダードな態度をとっていると、あなたを非難する人が一部にいるが、イランの人権状況について、あなたはどのようなスタンスをとっているのか」との質問に答えて、次のように語った。

〔…〕我々はイラン国会議長と話し合いを行い、そのなかで私はラーリージャーニー氏に、「イランは地域の変革を助ける存在になれると思う」と述べた。私たちはシリアに関しても互いの意見を交換し、民主主義を希求する地域の潮流の中で、イランが支持する姿勢を示していることに、我々は感謝の念を表明した。

 国連事務総長はさらに、次のように述べた。「同様に我々は、イランが多数のアフガン難民を受け入れていることに対して、同国に感謝の念を表明した。イランはアフガニスタン、イエメン、イラク、そしてバーレーンの平和と安定にとって、重要な役割を果たせるものと、我々は信じている」。

 潘基文氏はまた、「シリア問題の平和的解決に、イランが重要な役割を果たすことができるということをイランの指導者たちに伝えるために、我々はここに来ている。シリア国民は大きな苦痛に耐えており、ここ数ヶ月で2万人が命を落としたが、自らの要求〔の実現〕を〔依然として〕追求している」と語った。

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 国連事務総長はさらに、「我々は人権問題や、それをめぐって我々が抱いている懸念についても、ラーリージャーニー氏に話をした。また、我々は核問題についても話をする予定であり、この手の問題について、イラン・イスラーム共和国の指導者らに提起するつもりだ」。

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 アリー・ラーリージャーニー国会議長もこの記者会見のなかで、一部の強権国家が地域に混乱をもたらすことを許さぬよう、潘基文氏に求める発言を行った。

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( 翻訳者:8410068 )
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