マフダヴィー=キャニー師「政府は国民の暮らしに真剣に取り組むべき」
2012年09月05日付 Mardomsalari 紙

「単に国民が敬虔になるためだけに革命を起こしたわけではなかった」

【政治部】最高指導者専門家会議の第12回会合が、前回と同様に旧国会議事堂で開催された。その中でマフダヴィー=キャニー師は同会議の議長として、〔国民が直面する諸問題に〕共感を寄せるその他の有力者らと変わらぬ口調で、国民生活や国家経済の現状を批判する演説を行った。これに対し、政府関係者らはいまだにこうした現状を認めようとせず、自らのパフォーマンスの自己弁護に終始することで、これまでの経済政策を正当化する姿勢を貫いている。なお、今回の会合のこぼれ話として、メスバーフ=ヤズディー師が膝の痛みを理由に会合を欠席していることを指摘しておこう。

〔…〕

 〔演説のなかで〕マフダヴィー=キャニー師は、「我々の革命は最高指導者、人民、政府の三つ柱から成り立っている」と指摘した上で、次のように述べた。

政府には革命の責務を実行する義務がある。そしてそのためには、この三者〔=最高指導者、人民、政府〕がそれぞれ互いに協力しなければならない。つまり、最高指導者は調整役としての役割を果たし、政府は政策を実行し、国民はそれに協力する必要があるのだ。もちろん、ここで言う「政府」とは「イスラーム国家」のことであり、単なる「政権」のことではない。つまり、国会や軍・治安組織その他もこの〔国家〕全体に含まれているのである。

 同師は、「さまざまな制裁やわれわれに強要された戦争〔=イラン・イラク戦争〕は、ある観点からは〔イランにとって〕災いであった一方で、別の観点からは有益なものであった」と述べた上で、「真のイスラーム政府としての政府は、人民と協同して、最高指導者の導きの下で困難と闘わねばならない。人民と革命の権利を人民にもたらすためには、自らの宿願から後退するようなことがあってはならない」と言明した。

 専門家会議議長は、我々の向き合っている体制とはジハード(神の道のための闘い・努力)を開始した体制であり、最終的な勝利に到達することが求められているのだと指摘した上で、「〔最終的な勝利のためには〕我々は困難を受け入れ、その解消に向けて取り組まねばならないのである」と語った。

〔…〕

 最高指導者専門家会議議長は演説の別の箇所で、国の経済問題に焦点を当て、「政府は国民の一般的な暮らしを保障するために、国の運営に役立つ知見を有する有識者たちから、協力を得るべきである。自らの殻に閉じこもるべきではない」と強調した。

 同師は「政府は国民の生活状況の改善に、もっと真剣に掘り下げて取り組むべきだ」と強調した上で、「我々の革命は、人々の現世にも、人々の来世にも、どちらにも役立つことを目指した革命だった。単に国民が敬虔になるだけで、経済状況は思わしくない、といったようなことのために、革命が成し遂げられたわけではないのだ。なぜなら、革命前から我々の中には敬虔な人々がいたからだ」と言明した。

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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:27561 )