トルコ軍、対PKK作戦戦略を変更
2012年09月24日付 Radikal 紙


トルコ軍は、PKKの制圧を確実にすべく(PKK)活動地域に対する大規模軍事作戦を開始する。

最近PKKによる攻撃は増加傾向にあり、政府は、新たな軍事戦略案に移行した。一般的には、駐留地点で(敵を)待ち受けることを放棄し、活発な軍事行動に転じるこの新たな作戦は、「完全制圧、徹底鎮圧」とも名づけられている。

これによると、トルコ軍はPKKの主な活動拠点をはじめとして、地域の主権を完全に回復すべく各地域で大規模軍事作戦を開始する。

そのため、ハッキャーリ県とシュルナク県の郊外に焦点を当てた掃討作戦が行われる。ただ、作戦は対象地域ごとに別々に行われる。テロ組織のグループ網を寸断し、それぞれを孤立させ、無力化させることが計画されている。

■あらゆる地域に展開

PKKの活動地域における機動力阻止にあたり、あらゆる地域に作戦の実行部隊を展開させることも重要な事項であり、この枠組みで、上級軍曹から高位の将校まで経験のある人材も直接、今回の作戦で積極的な役割を果たす。

参謀総長のネジュデト・オゼル大将の命令により、アンカラの司令部の高官も地域に常駐することとなる。ここには、作戦展開地域で献身的に任務を行う人員が直接充当されるため特に重要である。計画によると、対象地域郊外を初めとして、下記地域において初動レベルの掃討作戦が行われる:ハッキャーリ、シュルナク、バトマン、ヴァン、スィイルト、ビンギョル、ムシュ、トゥンジェリ、ディヤルバクル

ただ、まずは、イラク-イランとの国境沿いにあるハッキャーリ南東部のユクセクオヴァ-シェムディンリ-ダールジャ-チュクルジャ‐ゲチムリとシュルナク近郊のベイテュッセバプ‐ウルデレが最優先地域となる。

■必要ならば国境を越える

同時に、米国に対し機密情報をより迅速且つ効果的に提供し、引き渡しが遅れている攻撃ヘリコプター・スーパーコブラについて、再度公式に働きかけを行っていく。作戦の実施において、試験的に警察特殊部隊と国家諜報機構部隊とも協調していく。

関係当局は、暫く話題となっている国境を越えての作戦実施について「必要ならば何でも行う。国は、確固たる決意でもってこの問題に終止符を打つ」と強い意欲を示している。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:27694 )