ダヴトオール外相、クリントン米国務大臣と会見 ―シリア問題
2012年09月26日付 Yeni Safak 紙


トルコのダヴトオール外相と米国のクリントン国務長官は、国連総会の後に会談を開いた。両者は、シリアの問題を取り上げた。昨日、クリントン国務長官が主 催した「大西洋」と言う名の夕食会の席で、彼女は参加者に対し、「これはあなた方との最後の会議である」と別れを告げた。

アフメト・ダヴトオール外相とヒラリー·クリントン国務長官の会談では、主にシリア問題が取り上げられた。両者は、第67回国連総会の際、ニューヨークのウォルドルフ=アストリアホテルで、二者会談を行った。協議団間の会談は1時間に及んだ。

他方、次期の国務大臣職をつとめはしないと明言していたクリントン国務長官は、昨日主催した「大西洋」と言う名の夕食会の席で、参加者に対し、「これはあなた方との最後の会議である」と別れを告げたことは、多くの課題を扱うと言う観点から有効であった昨日の会議の「悲しい側面」を構成していた、 とダヴトオール外相が今日の会談で述べていたことが分かった。

アフメト・ダヴトオール外相と米国務長官ヒラリー·クリントン国務長官の会談で、シリアの野党勢力が、どのように強化されるかと言う問題に関して意見交換が行われた。また、政治や人道支援の分野において、国際社会が更に積極的に行動をする必要性について合意がとられた。

■問題の映画が取り上げられた

外交筋からの情報によると、会談では、北大西洋条約機構(NATO)、イラク、シリア、トルコ·イスラエル関係、預言者ムハンマドを侮辱する映画と言う5つの主要なトピックが取り挙げられた。

会談では、NATOとEU関係を含む、NATOに関わる課題において、一般的な意見交換が行われ、イラクについて最近の動向が簡単に述べられた。ダヴトオール外相は、イラクのヌーリー・アル=マーリキー首相を公正発展党の党大会に招待することを約束した。

■「国際社会はシリアの問題にもっと積極的に取り組むべき」

会談の主要なテーマはシリアであった。ダヴトオール外相は、トルコにおけるシリア人難民の状況に関する情報を与えた。両外相は、国際社会が政治や人道援助の分野で、もっと積極的に関わるべきであると言う意見に互いに同意していることを確認しあった。

ダヴトオール外相は、シリア側の国境紛争について言及する一方、会談では、シリアの野党勢力がどのように強化されるかと言う問題に関して意見交換が行わ れ、どのように対策すべきか、また、どのように一様なメッセージを与えることができるかと言う点に関して、それぞれアイデアが出された。

■アサドの残虐行為を終えるべき

両外相が、シリア問題におけるトルコとアメリカの共同作業グループの会合の重要性を強調した会議では、シリアのアサド政権が国民に対して行う「残忍な」作戦行動を集結させる必要性が繰り返し強調された。

クリントン国務長官は、会議で、同様に、トルコ·イスラエル関係の改善に関する同国の見解を繰り返す中、ダヴトオール外相も、このことに関して、トルコが期待されていることを既に理解していると述べた。

■「当初から、非常に明確な態度を取っていたことを感謝する」

預言者ムハンマドを侮辱する映画に関して、クリントン国務長官は、映画が話題に上がった後、地域におけるアメリカの外交代表に対し取られた攻撃に関してトルコ政府が行った声明について、ダヴトオール外相に感謝し、「当初から、非常に明確な態度を取っていた」と述べた。

ダヴトオール外相も、例の映画に関する見解を繰り返す中、外交官の保護や宗教の軽視といった問題においても、いくつかの取り組みが行われる必要性を述べ、トルコがこれに関していくつか取り組みを行っていくと述べた。

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( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:27708 )