シリア反政府派司令官、「7月のトルコ軍機撃墜はロシア軍」!?
2012年10月04日付 Hurriyet 紙


自由シリア軍アブデュルハミト・オメル・ゼケリア司令官は、6月22日にトルコ偵察機が墜落した原因は、在シリアのロシア基地からの発砲だとした。

アル・アラビーヤテレビの生放送番組にイスタンブルから出演した、自由シリア軍のアブデュルハミト・オメル・ゼケリア司令官は、トルコ軍機墜落に関しての意見を述べた。

ゼケリア司令官は、トルコ軍機を墜落させたのはシリアではないとほのめかし、「このように軍機を砲撃することは、シリア軍の原則に適っていません。目下私は反政府派ではありますが、このことをよく知っています。シリア軍は絶対にそんなことはしません。しかしその一方で、シリアの体制は,殺すことができる人間は皆殺しています」と話した。

ゼケリア大佐は、「トルコ軍機墜落は、絶対に在シリアのロシア基地からの発砲によるものです。シリアが入手した情報がこのことを証明しています。トルコ人パイロット2名の殺害は、トルコとシリアの関係をより緊迫させるために企てられた殺人であり陰謀です。この殺戮にまみれた独裁体制が行ったことのために、私たちを受け入れてくれた気高きトルコ国民の皆さまとトルコ国に謝罪します」と言った。

またアル・アラビーヤのリポーターは、「2か月前自由シリア軍では食糧不足が生じ、大問題が発生したと聞きました。そして現在はアレッポで衝突が繰り返されています。一体何が変わったと言えるのでしょうか。あなた方の勢力は強まったのでしょうか」と質問した。この問いにゼケリア司令官は、「アレッポで狂ったような殺戮が新たに起こりました。飢えた人々がパン屋の前でパンの列に並んでいたときに、数多くの人が殺されたのです。世界最大の歴史的な屋内市場は,2000ほどの店もろとも焼かれました。アレッポ市外でも人々は殺されました。シリア独裁体制は、ただ家々を爆撃するのではなく、家々を放棄し、街の外に逃げた人々をも放置することなく、彼らに爆弾を浴びせたのです。繰り返し居場所を追われたこれらの人々は、避難先で次々と殺されているのです」と返答した。

■「誰も助けてくれない」

「世界の人は誰も私たちを助けてくれない」と言う、自由シリア軍の司令官は、自分たちはバッシャール・アサドの軍から入手した武器、もしくは密売された武器で戦闘をしているのだと述べた。

シリア軍の軍事的優勢にどう対抗しているのかというリポーターの質問に、ゼケリア氏大佐は、「爆撃に対し私たちが抵抗できずにいるというのは、正しい。私たちは国際組織から対空砲やそれに類似した武器を入手したかったのですが、誰も返答してくれませんでした。しかし近々自由シリア軍 は、この空襲に備えた新たな戦略を展開させます。このことはこの先お話します。現在の私たちの衝突と成功は、長年独裁体制下で殺害されてきた国民の反動と、独裁に対して湧きあがった結果なのです」と語った。

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( 翻訳者:大嶽真梨子 )
( 記事ID:27768 )