イラン国営放送のカメラマン、米当局に亡命を申請
2012年10月04日付 Mardomsalari 紙

【政治部】アフマディーネジャード大統領のニューヨーク訪問中のこぼれ話の一つに、この訪問に同行していたイラン国営放送のカメラマンの一人が亡命したというニュースがある。この件についての最新情報が、同カメラマンの弁護士によって伝えられている。

 ニューヨーク訪問中にアフマディーネジャード大統領の同行団から抜け出したこのカメラマンの弁護士は、同カメラマンの代理として亡命申請をアメリカ当局に提出したことを明らかにした。

 ニュースサイト「アスレ・イラン」によると、ハサン・ゴルハンバーン氏の弁護士ポール・オドイェル氏はドイツ通信社(DPA)に、「私の依頼人の亡命が受け入れられるかどうかは、アメリカ当局との面接次第だ。今はこの件に関して、いかなる推測も述べることはできない。この件が片付くまで、あと2ヵ月かかると思う」と語った。

 この弁護士はさらに、「ゴルハンバーン氏の家族は既にイランを出国している。しかし、アメリカにはいない」と続けた。同氏は、ゴルハンバーン氏の滞在地その他について、詳細を述べることは控えている。

 ゴルハンバーン氏はイラン国営放送のカメラマンとして、アフマディーネジャード大統領のニューヨーク訪問の同行団にいたが、帰国せず、その後アメリカへの亡命の意志があることが伝えられた。

 ゴルハンバーン氏が大統領に同行してニューヨークを訪問したのは二回目であった。アーザード大学通信(ANA)も、このイラン国営放送のカメラマンの家族が最近トルコへ渡航しており、また彼は1億トマーン〔※公定レートで約760万円〕相当のイラン国営放送の機材を携帯したままだと伝えている。〔‥‥〕

 AP通信の報道によると、このイラン人カメラマンはニューヨークにあるショッピングセンターで買い物をすると言って、同行団から抜け出し、アメリカ当局のもとに身を寄せたという。米紙「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」も、以下のように伝えている。「イランのニューヨーク訪問団の一行は空き時間多くを、タイレノール(アセトアミノフェン)〔※頭痛薬〕といった薬やビタミン剤、シャンプー、靴を免税店で買うなどして過ごしていた。これらの品々は、アメリカの制裁によりイランでは手に入りづらくなっている」。

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( 翻訳者:8410016 )
( 記事ID:27784 )