アルジェリア:ベン・ジャディード元大統領が死去
2012年10月07日付 al-Hayat 紙


■アルジェリア:シャーズィリー・ベン・ジャディード元大統領が死去

2012年10月7日 日曜日『アル=ハヤート』

【アルジェ:本紙】

昨日(6日)午後、複数の報道がアルジェリア元大統領のシャーズィリー・ベン・ジャディード氏が、アルジェリアの首都アルジェの軍事病院で、83歳目前で死去したことを伝えた。アルジェリア及びアラブのメディアが伝えたところによると、元大統領は腎臓病を患っていたが、先週の水曜日(26日)に容体が急変し、アイン・アン=ナアジャ軍事病院に収容された。

元大統領は、1954年のフランスの占領に対する蜂起の初めから解放軍に参加し、アルジェリア西部のオラン地域の指揮官を務めた後、1978年に国防大臣に就任。ハウワーリー・ブー・マドヤン大統領(当時)の死去を受けて、1979年に合意通り共和国大統領に就任した。

在任中の1988年に民衆暴動が起き、このため元大統領は民族解放戦線(FLN)の一党支配撤廃を余儀なくされた。そして同国では1962年の独立後初めてとなる政治的多元主義に余地を与えた。しかし同政権は、民主主義のあゆみの停止でまた特徴づけられた。それは1992年(ママ)の選挙でイスラーム主義政党が勝利し、軍部が選挙を無効にしたことによる。これを発端に90年代のアルジェリアは「血の10年」に陥り、10万人以上が死亡した。ベン・ジャディード元大統領は1992年1月に解任されて以降、公の場から遠ざかった。

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( 翻訳者:石塚慎平 )
( 記事ID:27811 )