ロシア発シリア行軍事物資は、だれの注文か?
2012年10月13日付 Hurriyet 紙

トルコが検査のため、アンカラへの着陸を要求したシリア航空の旅客機に関して、一昨日から言われており、ロシアの税関関係者が否定するトゥラ町との関係が再び問題となった。また、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は飛行機内のレーザー探知機が合法なものであると述べた。

モスクワ近郊にあるトゥラ町で刊行されている「トゥルスキ・ノヴォスティ」紙は、シリアの飛行機に積まれた軍事製品がこの町で製造をおこなう「電化製品製作所」の工場のものであると明らかにした。

同紙は、情報源をトゥラ町機密情報局職員とし、「シリアの飛行機で見つかった電子機器は、トゥラ町にあるこの会社の製品である」と述べた。

ロシアの地方町であるトゥラの、特にその地域の情報組織の情報に基づいたとされるこの情報に関し、モスクワ政府からは未だ説明はない。

■ラヴロフ外相「全て合法だった」

首都モスクワにおいて記者に対し会見を行ったロシアのラヴロフ外務大臣は「隠すものはなにもない。もちろん、飛行機には武器などなかった。そんなことがあるわけなかったのだ。飛行機には合法なロシア製品であり、合法な顧客に輸送された荷があったのだ」と述べた。

ラヴロフ外相は、飛行機に搭載されたレーダー探知機は国際法上合法であると述べ、トルコに押収されたシリア向け製品ついて、トルコからこれらの製品の返却を求めるとした。

ロシア外相は、「これは2種類の使い方がある製品である。だが、国際条約上違法ではない」と述べた。

■「機械化学工業機構」も引き下がらず

タイイプ・エルドアン首相は、飛行機に国際航空法に違反する品物が見つかったことを明らかにし、この品がロシアの、トルコでいう機械化学工業機構 (MKE)に当たる組織によってシリア国防省に送られていたと述べていた。ロシアで唯一の武器輸出公社であるロソボロン・エクスポート社は、本紙の質問に関し飛行機に自分達の軍用貨物はなかったと繰り返した。

ウラジーミル・ダヴィデンコ渉外担当は次のように述べている。
「合計22のロシア企業がある。トルコ側によってアンカラに強制着陸させられたシリア航空旅客機にロシアの公式武器輸送会社の、つまり私達の貨物はない。武器、軍事製品の売買は全て正当な取引の下行っている。注意していただくと分かるように、トルコ首相による会見でも本社の名は出していなかった。この会社は軍事目的で完成品の売買を行っている公社である。我々以外にも、武器とまではいかないが、武器の様々な部品をロシアの他の22の企業も輸出している。しかし、この部品そのものだけでは武器とはいえない。」

またクレムリン宮殿で行われた会見によると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、シリアに関することでロシア安全保障委員会を緊急招集した。プーチン大統領のスポークスマンであるディミトリ・ペスコウ氏は、ディミトリ・メドベージェフ首相も参加した委員会において、シリアでの内戦状態とこの国際社会における影響を取り上げたとした。ロシア国際通信社(RIA)は、会議がトルコとシリアの国境における状況が緊張状態に陥った後に開催され たことに注目している。

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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:27865 )