セント・カトリーナでの緑の黄金の枯渇
2012年10月13日付 Al-Ahram 紙


■セント・カトリーナでの緑の黄金の枯渇

2012年10月13日 『アル=アハラーム』

【南シナイ ハーニー・アル=アスマル】

前政権から続く経済危機からの脱却ために、すべての国家機関が抜本的な解決策を模索している時、我々はいくつもの莫大な国家財産を発見した。その顕著なものは、全能の神が白羽の矢を立てた南シナイのセント・カトリーナにある天然の薬草で、絶滅から保護するために悪用する人の捜索を続けている。

 はじめに、シューラー議会と人間開発委員会と地方省のメンバーであるアワード・サーリム・アルジャバーリー氏は、以下のことを明言した。セント・カトリーナの街は、当市だけで472種類もの自然の薬草を有しており、それは「緑の黄金」と呼ばれ、大半は薬の製造や特別な治療に利用される。世界の医薬品の4分の1は薬草から製造され、世界の治療の4分の3は薬草による。

 WHOの薬用ハーブの使用に関する報告書によると、現在そのような薬草は栽培されておらず、砂漠地域の原産地から集められるため、その薬草は生物学の財産であり、科学的遺産の一部であるので、世界はその消滅を心配し始めたということだ。

 科学研究アカデミーの科学技術評議会の統計によると、この(経済)活動に関連する金額は5億5千万ドルに至っていた。その後、2008年には9億ドルに達し、その製造においては、中国が第一位でインドがそれに続いている。これらの国は利用可能なな天然資源に頼っており、さらにはこのような治療を取り入れることに関して何千年もの経験があり、その有効性も確証されている。しかしエジプトは例外で関心は低いと思われ、特にセント・カトリーナでは存在する約42のめずらしい薬草の中で世界的にも希少な14種類の薬草が消滅の危機にさらされている。セント・カトリーナ保護地区以外では栽培できず、栽培には冬の寒い街の気候が適していることから、その多くは山頂付近にある。

(後略)

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( 翻訳者:西方真帆子 )
( 記事ID:27871 )