司法権長官、外国為替市場を混乱させた犯人の捜査と取り締り継続を明言
2012年10月11日付 Mardomsalari 紙

 司法権長官は、外国為替市場の混乱を扇動した犯人らに対し、「暴利を貪っている一部の者たちが外国為替市場を混乱させ、市民〔生活〕を圧迫するような事態を、司法機関が容認することは、現下の状況下では決してない。外貨から巨利を貪り、市場を混乱させている者たちは必ずや特定されるだろうし、彼らに対する厳しい取り締まりも続けられるだろう」と警告した。

 イラン労働通信(ILNA)によると、 アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニー司法権長官は司法最高責任者会議の席で、「調査によると、一部の悪徳商人・扇動分子らは人を雇い、彼らを外貨が取り引きされている場所に派遣していたという。彼らはこうした者たちを通じて、ドル価格を一時間ごとに、実態からかけ離れた価格に吊り上げていたとされる」と強調した上で、以下のように述べた。

このような状況下で、司法機関は暴利を貪る者たちの取り締まりを、断固として行う所存である。また司法は、外国為替市場を混乱に陥れた容疑で逮捕された者たちの犯罪について、厳しい捜査を行っているだけでなく、〔逮捕から逃れた〕残りの扇動分子についても、特定作業を継続している。

 司法権長官は、「もちろん、外国為替市場の混乱に扇動分子が及ぼした影響の程度については、注意深く精査すべきである」としつつ、外国為替市場の混乱の原因について説明を行った。同長官はその中で、扇動分子や悪徳商人の存在に加え、・合理的で筋の通った、秩序だった外貨政策が不在だったこと、・政府〔の政策〕によって通貨供給量が増加し、これらの増加した資金が生産活動に誘導されなかったこと、・外国の制裁と圧力、などを外国為替市場の混乱を引き起こした他の要因として列挙した。

 同師はさらに、「市民〔生活〕の必需品の提供だけでなく、〔海外留学などで〕学生が必要としている外貨の提供など、必要とされることは他にもある。政府は合理的で筋の通った、秩序だった政策によって、これらのニーズを満たすべきだ」とも述べた。

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( 翻訳者:8410111 )
( 記事ID:27894 )