ロシア外相が驚きの発表、「トルコには検査の権利がある」
2012年10月15日付 Hurriyet 紙

モスクワ―ダマスカス間を飛行中のシリアの航空機を、トルコがアンカラに強制着陸させたことについて、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は「トルコはこの件においてシカゴ条約に基づいて(航空機内の貨物検査を)おこなった。トルコにはこの権利があった」と話した。

ロシアの外務省ホームページによると、ラヴロフ外相はルクセンブルグ訪問に関する会見を開いた。外相は、訪問の最中に何度か報道関係者に向けて会見を行い、シリアの情勢不安とアンカラに強制着陸させられたシリアの航空機について言及した。

ラヴロフ外相は、「私たちの知る限り、トルコはこの件についてシカゴ条約に基づいて(貨物検査を)実施した、その権利がある」とし、トルコには出来るだけ早急にこの検査の理由について会見してくれるよう求めていると話した。
また、積荷の所有者が返還を要求する可能性があることを明らかにしたほか、人権監視団が「シリアでロシア製のクラスター爆弾が使用されている」という趣旨の発言をしたことに触れ、この裏付けが無いこと、中東地域に違法の武器が数多く存在すること、そしてこれらの武器がどこから流入しているか特定するのは難しいことなどを話した。

■「トルコとの関係には影響しない」と発言

ラヴロフ外相は、アンカラに強制着陸させられたシリアの航空機に関してこれまでに行った会見で、誰も露土関係について心配する必要はないとし、この件は両国の関係には影響を与えないと発言していた。
一方で同外相は、航空機が輸送していた貨物は合法的なものと説明した。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:27902 )