「トルコはPKKと話し合いを」―バルザーニー・北イラククルド政府首相
2012年10月16日付 Hurriyet 紙

北イラク・クルド自治政府のネチルバン・バルザーニー首相は、トルコはクルド問題解決に向け、PKK(クルド労働者党、非合法組織)の武装解除を要求する前に、対話を始めるべきだと述べた。

バルザーニー首相は、BBCペルシア語放送の質問に回答し、PKK問題解決に向けた優先事項を「即時停戦」、「アブドゥッラー・オジャランの刑務所状況の改善」、及び「武装解除に向けたPKKとの対話」と列挙し、以下の見解を述べた。

「トルコ政府はクルド問題が軍事的なものではなく、政治問題であり、この問題を軍事作戦で解決することは不可能だと理解するべきだ。この問題の唯一の解決策は対話と協議である。

レジェプ・タイイプ・エルドアン率いるトルコで肯定的とする重要な変化が起きている。これは一夜にして解決される問題ではない。長い間存在する問題であり、解決には時間が掛かる。ここで以下が肝心要の問題である。トルコはこの問題の解決を望んでいるのか否か。もし解決を望んでいるのであれば、協議の場につき対話を始めざるを得ないことを理解すべきだ。」

バルザーニー首相は、トルコ政府が「この問題について、対話を通じて解決されるべきとの結論に至ったと考えていること」を強調した。

トルコ側の前提条件が第一にPKKの武装解除であること、またPKKリーダーのムラト・カラユランが先週再びBBCペルシア語放送に対し「これは降伏を意味し、受諾することはできない」と語ったことについてバルザーニー首相は、「いずれにせよこれは現実的ではない。まず対話が開始されるべきであり、続いて武装解除が要求されるべきだ」との見解を示した。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:27914 )