イラン北部の洪水で8名が死亡:見過ごされてきた森林破壊に対する自然の警告
2012年10月15日付 Mardomsalari紙

 イラン北部で洪水が起こることは決して珍しいことではない。昔から洪水を起こすほどの豪雨は、カスピ海周辺の州にとって一般的な自然現象であった。しかし、破壊的というだけでなく、殺人的と言えるほどの洪水が発生するようになったのは、恐らくここ10年以内のことだろう。

 そのような洪水の一例として、〔先日〕マーザンダラーン州で起きた洪水を挙げることができるだろう。その洪水では、多くの家が破壊され、8名の犠牲者が出た。環境活動家や研究者たちの見立てによれば、こうした洪水は森林破壊と土地の利用方法の変化に対する自然の回答なのである。

 イラン労働通信(ILNA)によると、初期の集計では、マーザンダラーン州のベフシャフルで起きた先日の洪水で亡くなったのは少なくとも8名で、被害額は同市だけ300億トマーン〔※実勢レートで約8億6千万円〕だという。

 一部の専門家らが指摘するところでは、牧草地や天然資源、森林を無分別に破壊し、農地の利用方法を変えてしまったことが洪水の発生の重要な要因となっており、こうした資源の破壊を止めれば、洪水の発生とその被害を抑えることができるという。 

 国家森林牧草地研究所の学術委員を務め、沙漠化抑制経済・社会研究グループの座長でもあるモハンマド・ダルヴィーシュ氏は、マーザンダラーン州やゴレスターン州での洪水の発生とそれによる被害について触れ、「北部で破壊的洪水が発生する問題について、われわれが行った研究の結果、かつてはそのような洪水が発生したことはなく、洪水の発生は比較的新しい事象だということが分かった」と述べた。

 同氏はその上で、「北部地域では、問題を引き起こすような洪水が増えているが、その原因として、かつて土地を覆っていた植物が減っていることが挙げられる。また、イラン北部のカスピ海に至る土地の利用方法が変化し、農地が別荘地になってしまったことも、こうした状況を生みだしている」と加えた。

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(翻訳者:8409036)
(記事ID:27942)