フランス領事館、観光ヴィザに卒業証書要求
2012年10月21日付 Zaman 紙


イスタンブルにあるフランス総領事館は、観光ビザを申請したトルコ人についには卒業証書を要求している。国境ゲートにおける警察による警備と税関手続きの完全な撤廃を取り決めた、1984年6月14日にEU加盟国間で調印されたシェンゲン協定は、加盟国間の自由な移動を認めている。

EUの非加盟国の国民に適用されるビザ規定では、シェンゲン・ビザは関係国の在外公館から取得できる。特にトルコ国民への厳しいビザ審査の緩和がときおり議論されるも、ビザ申請をするトルコ国民には新しい書類が要求されない日はない。この最近の例は、イスタンブルにあるフランス総領事館で起きた。この総領事館が、観光目的のトルコ国民についには卒業証書を要求し、ビザを望む国民を怒らせている。

エスマ・ベルギン・オズデミル氏は、ビザ申請手続きの間、フランス総領事館の担当者が申請者の卒業証書を審査するとし、これに困惑したと述べた。オズデミル氏は、「パリを観光する計画を立てたすぐ後に、ビザ申請に必要なすべての書類を急いで用意し、フランス総領事館に行きました。指紋採取の後、書類が完備しているにも関わらず、以前提出したいくつかの書類、勤務している組織で私が行っている仕事について書かれた申請書、大学の卒業証書が要求されました。ビザのために総領事館の担当者と行った話し合いでは、担当者らが卒業証書のコピーを日にかざして、厳密に調べているのを見ました。私も、勤務先の上司たちもこの様子に非常に困惑しました。夢だった旅行が、一瞬でストレスを感じるものになってしまった」と話した。

EUの国々を観光目的で訪れようとする国民には、長年、通常、以下の書類を求められている。
・証明写真2枚
・会社の所定の用紙に入国目的を英語で書いた申請書
・署名証明書
・活動証明書(最近3か月)
・納税証明書
・商業登記簿新聞
・社会保険組合在職証明書
・最近3か月の給与明細
・社会保険組合保険料納付書
・銀行通帳(最近5か月の履歴を確認。日常的に、また口座にお金がなければならない)
・土地権利証書のコピー(あれば)
・クレジットカードのコピー
・免許証のコピー(あれば)
・海外旅行健康保険(3万ユーロ補償)
・ホテルと飛行機の予約
・ビザ申請書
・身分証のコピー
・連絡先

フランスは、こうした書類のほか、申請料金として85ユーロを要求している。この料金を支払えば、申請者はビザを取得できるわけではない。在外公館の担当者にこれらすべての書類が届いても、ビザを発行しないことがある。

■EU、アルメニアに対するビザ発行手続きを簡素化

EU委員会は一昨日行った決定により、アルメニアに対するビザ発行手続きの簡素化を開始した。これによると、アルメニア国民のビザ申請料金は半額になり、実 業家、国際道路輸送の運転手、新聞記者など、EUを頻繁に訪れる職業関係者には、長期ビザが与えられる。トルコは、EUへのビザなし旅行のための条件である侵入阻止協定に、2012年6月21日に署名はした。しかし、EU委員会はトルコへの課題を含んだ行動計画をまだ提示していない。その計画がトルコに提示されていないため、トルコ政府は侵入阻止協定に調印はしていない。トルコのビザ自由化のために調印しなければならない侵入阻止協定は、EUが不法移民を阻止するために取り決めたものである。協定に調印した国から来た密入国者は、その国に送還することができる。

また、フランス総領事館の担当者に何度も連絡を取ったが、接触することはできなかった。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:27972 )