サウジアラビア:ハッジ巡礼の費用増加は、高い運賃が原因
2012年10月22日付 al-Hayat 紙

■サウジアラビア:ハッジ巡礼の費用増加は、高い運賃が原因

2012年10月22日『アル=ハヤート』

【ジッダ:モナー・アル=マンジューミー】

メッカ商工会議所ハッジ委員会のサウド・アル=クラシー前委員長は、今年の運賃値上げが、ハッジ巡礼の費用増加の大きな要因となったと述べた。巡礼費は、グループごとの分類によって、5,000リヤル(1,330ドル)から12,000リヤルまでである。サウド前委員長は、本紙のインタビューで、「聖地に近い国内の巡礼者は、2回の移動が必要だ。まずは、運賃が1000リヤルに値上げしたバスに乗車し、さらに、250リヤルの運賃がかかる巡礼列車に乗る」と語った。さらに「飛行機で移動するような聖地から遠い巡礼者も、遠征費用が増加した。飛行機のチャーター費は、100%上昇し、リヤド県に在住する巡礼者の航空運賃は、1150リヤルに達した。また、サウジアラビア東部に在住する巡礼者の航空運賃は、1,400リヤルに達した。その一方、(ハッジ期間ではない)通常の航空券価格は、わずか500リヤルと見積もられる」と語った。

サウド前委員長は、今年は前年に比べ、30%から40%の範囲で、巡礼ツアーのコストが増加したとの見解を示した。また、巡礼には、受けるサービスのグレードを選ぶ自由があると指摘した。グレードは5つに分かれ、それぞれには特色があり、価格も異なる。

サウド前委員長は、巡礼に起因する価格上昇が、(サウジ)国民や居住者などの(サウジ)国内の巡礼者数には、影響を及ぼさなかったと明らかにした。そしてハッジツアーの大多数が、早い時期に限られた数にまで達し、国内の巡礼者数は、約18万5千人に達すると指摘した。

「ハッジ・小ハッジ国民委員会」のアブドゥルカーディル・ジャバルティー前副委員長は、「国内の巡礼者のハッジ・ツアー数は、2,340に達しており、それぞれ、サウジアラビアの複数の地域に枝分かれしている。巡礼の時期には、これらのツアーすべてが、急な値上げシーズンに苦しんでいる。国内の巡礼ツアー(を企画する)企業は、満点の評価を得るために、サウジアラビアの複数の県で、少なくとも4つの支部を開くよう求められている。しかし、これは、企業にとっての負担を意味する」と述べた。

また、アブドゥルカーディル前副委員長は、ハッジ・ツアーの価格上昇率が、今年は30%と推定されると述べた。これは、空路陸路を問わず、交通手段の運賃上昇に加え、ミナーやアラファートにおける、聖地内へのツアー受入れの許可の遅れや、支給品の価格上昇のためである。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:27979 )