メッカで大雨と嵐による死者11人に上る、ワクフ相と記者団との間に対立勃発
2012年10月22日付 Al-Ahram 紙


■メッカで大雨と嵐による死者11人に上る、ワクフ相と記者団との間に対立勃発

2012年10月22日 月曜日 『アル=アハラーム』

【メッカ、メディナ:ムハンマド・アル=ミスリー、ナスル・ザアルーク、ムハンマド・アブドゥッシャーフィー、アイマン・ファールーク、アッ=サイイド・ヒガーズィー】

メッカおよび聖地群とアラファト山の二都市は昨日(21日)、豪雨と雷を伴う嵐に見舞われた。この事態によりサウジアラビア当局は、巡礼者の安全確保のために警戒態勢に入った。

メッカのアジュヤード・ホテルで開催が決まっていた、巡礼シーズンに際しての(エジプトの)ワクフ相の会見から記者団が退出した後、三つの特別巡礼使節団の代表らは記者団に対し、同相が記者団を無視するという当惑すべき状況に陥ったことを謝罪した。ワクフ相は記者団に対して挨拶もせず、また、記者団が会見場から退出するや否や、別の部屋で同巡礼使節団の代表たちと会見するために会見場を後にしたという。

約30分後、ワクフ相はエジプトのマスコミの完全な不在の中、エジプト人巡礼者が滞在する複数のホテルと一部の病院を巡察するために出発した。その一方で、同相事務局の幹部の一人が出てきて事態の収拾を図ろうとし、同幹部は予定されていた非公開会議の開催場所について誤解があったと説明した。記者団と報道関係者に対して大臣とった態度を容認しないと発表したのに対し、同幹部は事態の完全な鎮静化を呼びかけ、「我々の大臣は神の下僕であり、神が来たりて、彼への相応の報いをするであろう。記者団はこのような論争をする必要はない」と述べた。

エジプト巡礼使節団最高責任者で、抽選で選ばれた巡礼使節団の代表を務めるムハンマド・アル=アッタール少将の発表によると、エジプト人巡礼者の死者は11人に上り、8人目の犠牲者はカファル・アッ=シャイフ県の観光巡礼団員ハーミド・ターハー・マフムード・アブドゥルアール・アブー・アドゥマさん(60歳)、9人目の犠牲者はメッカの個人巡礼者ハムダーン・アブー・アル=ファトゥーフ・アクルさん(59歳)、10人目の犠牲者はアレクサンドリア県の女性ヒクマト・ラシャード・ムハンマド・イヤードさん(73歳)、そして11人目の犠牲者はキナ県のムハンマド・ユースフ・ラシュワーン・アブドゥルハリームさん(73歳)であった。また、同少将はエジプトにいる家族の了承を得て4人の亡骸をメッカに埋葬したことを併せて発表した。一方、抽選で選ばれた巡礼使節団は、聖地群へ巡礼者の集合地点の準備は整っている、木曜日(25日)の朝に新しい特別地点から巡礼者たちをアラファト山に登らせる予定であると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:渡辺真帆 )
( 記事ID:27987 )