数珠工房で、取引禁止の象牙大量押収
2012年10月22日付 Milliyet 紙


イスタンブルのファーティフ地区にある数珠工房で捜査が行われ、コンゴ民主共和国から密輸された象牙635点が押収された。

この捜査で1人が逮捕された。象牙はバラの木として申請され、木の形にカットされ白や茶色に塗られていたことが判明した。イスタンブル経済犯罪局の捜査員は、ファーティフ地区の数珠工房に取引が禁止されている象牙があるとの情報を取得。情報収集や追跡調査を経た後、家宅捜索を行った。数珠工房での捜索の結果、象牙635点が押収された。密輸組織のメンバーは、象牙をアタテュルク国際空港税関にバラの木と申請、実際にバラの木に見えるよう丁寧に形を加工し、白や茶色で色も塗られていたことが分かった。捜査でA.F.O.容疑者が逮捕された。

■数珠に加工し2000ドル以上の高値で販売

コンゴ民主共和国では象が大量に殺され、牙が取られている。トルコに密輸される象牙は主に数珠の製作に使用される。象牙製の数珠は市場で2000ドル以上の高値が付く。象を虐殺し牙を取って売る行為は、世界中の国々の市民団体によって強く抗議されている。また、象牙をトルコ国内に持ち込むには、特別許可を得ることが必要とされている。そのため、密輸組織は象牙を国内に不法に持ち込む。逮捕された密輸組織のメンバーA.F.O.容疑者は、裁判のためチャーラヤン地区にあるイスタンブル地方裁判所に送られた。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:27989 )