かぎタバコ「ナース」、新たな装いのもとケルマーン市内の通りで白昼堂々と売買
2012年10月23日付 Iran紙


【エスマー・マフムーディー】〔パキスタン国境に近い〕ケルマーン州の市民が「ナース」という名の麻薬のことを知ったのは、同州に外国人移民らが流入した頃のことである。この薬物は、多くの市民にとって悪い印象が残っているが、しかし最近「ナース」は「マラヴァーネ・ゼバル」〔※「頭の切れる水夫」というくらいの意味で、「ポパイ」のこと〕といった、より魅力的な名前で、一部の通りで売られるようになっている。

 社会問題の専門家らによると、最近敵が〔イラン〕社会にダメージを与えようとする際に用いている最も重要な道具の一つに、麻薬があるという。つまり、合成麻薬を売ることが敵の最重要政策の一つになっているのである。

 近年では、合成麻薬の使用は、その手軽さと家族の無知のために、〔イラン社会で〕少しずつ拡大を続けており、若者たちは簡単に、こうした幻覚剤の主な犠牲者へと変貌している。

 しかしこうした流れは、しばらく前まで毛嫌いされていたような一部の麻薬にまで、残念ながら広まっているようだ。

 「パンパラグ」という麻薬があるが、これは先述の「ナース」の別名であり、ケルマーン州の市民らはこの単語に、約20年前から、つまり外国人の大量流入が始まる頃から馴染んできた。この麻薬は吐き気を催す作用があるが、最近では若者たちの間で流行っている。

 ナースが世界にある麻薬のなかで最も悪質な麻薬の一つであることに、疑う余地はない。この麻薬は口腔・歯茎ガンの発症原因の第一位を占めている。ところがこの麻薬を用いることは、残念ながら極めて容易で、また手に入りやすいのである。

 この幻覚剤は「キンマ」という木から作られ、この木の葉を乾燥させたものに他ならない。この薬物はアフガニスタン、パキスタン、バングラデシュ、インドネシア、中国などで、貧困層の間で流通している。

 この薬物は口臭をよくするための薬としても使われているが、しかし廉価であることから、麻薬中毒者の中でも、貧困層の間で人気が高い。しかしこの薬物がイランに流入した当初は、この緑色の薬物はイラン人には毛嫌いされていた。

 ナースの使用者がこれを口の中に入れると、徐々に歯茎にキズができ、そこから唾液を通じて、幻覚作用のある成分が短時間のうちに全身に取り込まれる。ナースは当初、もっとも悪名高い麻薬の一つに数えられていたが、しかし興味深いことに、使用法がこのように簡単であることから、〔世界で?〕4番目に使用量の多い麻薬ともなっている。

 そして今、ナースは新たな装いの下、イラン市場に流入し、その手軽さから、ナースの使用は若者、それも〔都市部に住む〕今風の若者たちの間にまで広がっているのである。

〔‥‥〕

 ナースは今、インドやパキスタンの俳優らの写真が写った、新しい魅力的なパッケージングのもとで、国内に流入している。格好のよいパッケージングと形態の変化によって、吐き気を催すこの薬物はすぐに新たな名前を獲得し、短期間のうちに「パンパラグ」となったのである。

 さらに麻薬マフィアたちが工夫を凝らしたのは、これを青少年たちも手に取りやすいガム「パスティル・パン」として売ることだった。これは今や、スーパーマーケットでも簡単に手に入れることができるまでになっている。

 このドラッグにはニコチンが多く含有しており、そのため使用者をすぐにでもタバコ中毒のような中毒者にしてしまう。高いニコチン量と幻覚作用のため、「パン」は間違いなく、麻薬の世界に入る地獄の出入り口と言えるのである。この幻覚剤をめぐって懸念されるのは、若者たちが特に学校内でこの薬物を使用する傾向にあることだ。多くの学生たちは、特に試験の前夜、眠気を覚ますために「パン」を用いているのである。まさに、この麻薬は「試験の夜の強い味方」なのである。

〔‥‥〕

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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(翻訳者:ペルシア語記事翻訳班)
(記事ID:28010)