Fikret Bilakコラム:エルギン法相の刑務所訪問とKCKハンガーストライキ
2012年10月25日付 Milliyet 紙

サードゥッラー・エルギン法相は、スィンジャンのFタイプ刑務所の勾留者および受刑者らを訪問した。エルギン法相が訪問した中には、ハンガーストライキを行っているKCKやPKKの勾留者や受刑者らも含まれていた。
法務大臣は、ハンガーストライキ中のKCKやPKK受刑者らのほかに、「2月28日過程」で逮捕され裁判を受けている前高等教育機構長のケマル・ギュリュズ氏や前軍警察総司令官のテオマン・コマン氏、退役軍人のヴラル・アヴァル氏、ケナン・デミル氏、そして別の監房にいるサルプ・クライ氏を訪問し、バイラムを祝った。受刑者らと言葉を交わしたエルギン法相は、ギュリュズ氏とコマン氏の監房では菓子を、サルプ・クライ氏とは果物ジュースを飲んだ。

■ギュリュズ先生の愚痴

刑務所の統制やルールに不満はないと述べる受刑者らは、この件に関して刑務所所長やエルギン法相に感謝した。しかし、捜査や裁判プロセスに関して不満を語ったということが、伝えられる情報の中にある。
例えば、前高等教育機構長のケマル・ギュンドゥズ博士が、法相に、「私は、なぜいまだにここにいるのか理解すらできません。もし、クーデターの企てがあるとしても、一人の文民としてなぜ私が逮捕されたのであろうか」と言ったことも分かった。同様に、逮捕者らが捜査のやり方や裁判プロセスに関するものとして、拘留期間の長さを指摘していることも明らかになった。

■ハンガーストライカーらの要求

エルギン法相は、ハンガーストライキ中の受刑者らの監房も訪問し、要求を聞いた。ハンガーストライキを続けているKCKやPKKの受刑者らが、オジャラン氏を隔離独房からだすこと、母語で弁護、教育の権利を認めるよう要求したことが分かった。この要求を取り合わないうちは、ハンガーストライキを続ける決意にあることも、伝えられる情報の中に含まれている。

■エルギン法相の答え

エルギン法務大臣は、ハンガーストライキを行っているもの達の要求を聞いた後、自らを傷つけないよう、この行為をやめるべきだと語る一方で、受刑者の母語で弁護を受ける件については、すでに実施に向け準備中であると述べたことも明らかになった。
エルギン法相が、ハンガーストライキ中の受刑者らに対し、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の指示に従い実務上の検討を行い、これについて意見を求めるため専門家に諮問し、専門家の答申を受けた後、計画案が閣議で取り上げられると述べたと分かった。政府が努力をしている最中であると強調したエルギン法相は、「歩く馬の頭をたたくことはできない」という格言を、この文脈で言葉にしたことが明らかにされた。

■オジャラン氏は面会できる

ハンガーストライキを終わらせる方策の一つとして、オジャラン氏がストライキを止めるよう呼びかけるという案も提示されている。今日まで、イムラル島からこうした呼びかけはなされていない。オジャラン氏は、他の受刑者らのようにバイラムに家族と面会する権利がある。関係者の情報によると、もしこの種の要求がされるなら、家族との面会に関して何ら障害はない。

■バイラムの祝い

トルコは長い間平和な状態でバイラムを迎えられていない。テロ攻撃や災害がバイラムの喜びに影を落としてきた。昨年のバイラムでは、ガズィアンテプで起きたテロ攻撃でトルコ全体は悲しみに包まれた。このようなニュースが届かないよう祈りつつ、犠牲祭おめでとう。

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( 翻訳者:丸山 礼 )
( 記事ID:28024 )