最高指導者、メッカ巡礼団にメッセージ「シリア民主化を支持しているのは独裁者の支援者たち」
2012年10月27日付 Jam-e Jam紙

 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、大巡礼団に向けたメッセージの中で、ハッジ(メッカ巡礼)という神秘に満ちた儀礼は、イスラーム共同体を改革するための方法を検討し、イスラーム世界で起きている重要な出来事について考察して理解を深めるのに、最高の機会を提供してくれると指摘した上で、

傷を負った列強〔=欧米諸国〕は地域で起きた革命を逸脱させる目的で、ムスリムたちを分裂させるための裏切りの計画を立て、反イスラーム的なプロパガンダを行い、一部のイスラーム諸国を内戦へと誘うための陰謀をこしらえ、覇権主義者たち〔=欧米諸国〕と争うことへの恐怖心を〔中東に誕生した〕革命的な政府や国民〔=エジプトやチュニジア〕に植え付けようとしている。こうしたことは、イスラーム世界にとって死活的重要性をもつ問題となっている。

と強調した。

 イスラーム革命最高指導者のメッセージ全文は以下の通り。

慈悲深く慈愛あまねき神の御名において

〔‥‥〕

現在、イスラーム共同体の将来にかかわるイスラーム世界の最重要問題の一つとして、北アフリカや〔イラン周辺〕地域における革命運動を挙げることができる。そこでは、アメリカに従順でシオニズムと手を結んできた、堕落した体制がこれまで複数瓦解し、その他の同じような体制も動揺をきたすようになっている。もしムスリムがこの大いなる機会をみすみす逃し、それをイスラーム共同体の改革のために活用しないようなことがあれば、それは多大な損失を〔イスラーム共同体に〕与えるであろう。今、侵略的で干渉的な抑圧諸国は、偉大なるイスラーム運動を逸脱させるために、あらゆる努力を払っている。

〔‥‥〕

敵は〔「パレスチナ支援」「イスラーム共同体の結束」といった中東地域で起きた革命運動を性格づける〕こうした基礎を動揺させようとしている。アメリカやNATO、シオニズムの汚れた手は、一部の不注意や軽率な考え方を利用して、ムスリムの若者たちの巨大なうねりを逸脱させ、彼らをイスラームの名の下でいがみ合わせ、反植民地主義的・反シオニズム的なジハードを、イスラーム世界の街角で発生する狂信的なテロに変えようと試みている。そうすることで、ムスリムが互いに互いを傷つけ合い、血を流し合うようにさせようとしているのだ。また、イスラームの敵は自らが陥っている閉塞状況からの解放や、イスラームとその戦士たちのイメージ悪化も企てているである。

イスラームを排除することを諦め、イスラーム的スローガンの前で絶望を味わった敵は、今やイスラーム分派間の内乱を煽ろうとしている。嫌シーア、嫌スンナの陰謀によって、イスラーム共同体の結束を邪魔立てしようとしているのである。

彼らは地域にいる自らのエージェントの力を借りて、シリアで危機的状況を作り出し、自国の抱える重要問題、彼らを待ち受ける危険から、〔世界の〕諸国民の意識を逸らし、自らが故意に作りだした流血の惨事に注目を集めさせようとしている。シリア内戦とムスリムの若者たちによる殺し合いは、アメリカとシオニズム、そして彼らに従順なその他の国々によって始められ、煽られた犯罪なのである。

つい先ほどまでエジプトやチュニジア、リビアを支配していた邪悪な独裁者たちを支援していた国が、今になってシリア国民の民主化要求の味方になったなどと、誰が信じるだろうか。シリアで起きている出来事は、30年間にわたって掠奪的なシオニストたちに一人で立ち向かってきた国家、パレスチナやレバノンの抵抗組織を支持してきた国家に対する〔欧米やイスラエルの〕復讐に他ならないのである。

〔‥‥〕

同胞たちよ!ハッジの季節は、イスラーム世界における重要な出来事について考察し、理解を深めるよい機会である。地域で起きた革命のこれからについて、これらの革命によって傷を負った列強が、革命を逸脱させようと仕掛けてくるさまざまな企みについて、ムスリムたちを分裂させ、〔革命運動に〕立ち上がった国とイラン・イスラーム共和国の間に誤解を生じさせようとする裏切りの計画について、パレスチナ問題について、パレスチナの闘士たちを孤立化させ、パレスチナ・ジハードを沈静化させようとする企てについて、西洋諸国による反イスラーム的なプロパガンダと偉大なる預言者の侮辱者たちへの支援について、一部のムスリム諸国を内戦と解体へと誘うための陰謀について、覇権主義者たちと争うことへの恐怖心を革命的な政府や国民に植え付け、彼らの未来は侵略者たちへの服従次第であるかのような妄想を広めようとする動きについて、その他この種の重要な問題について、あなた方巡礼者たちは、ムスリムたちの心が一つになるハッジという機会に考察し、理解を深める必要があるのである。

〔‥‥〕


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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(翻訳者:ペルシア語記事翻訳班)
(記事ID:28045)