考古省大臣 ツタンカーメンのマスクを最後に大きな博物館へと移した
2012年10月23日付 Al-Ahram 紙
■考古省大臣:ツタンカーメンのマスクは大博物館に最後に移されることになろう
2012年10月23日『アル=アハラーム』
【 ムハンマド・アブドゥルマーティ、ラナ・ゴウハル】
「エジプト考古学博物館開館以来、考古局に属していたのだから、マスクを残しておくことはない」その言葉は、アル=タハリールにある解散した国民党の土地をエジプト考古学博物館あるいはカイロ行政区域に併合することについての『アル=ハラーム』紙の質問に対して、考古相のムハンマド・イブラーヒーム氏が答えた際の言葉である。
この数日間に土地問題を解決するための財務省との会議があることを強調したが、これは、同紙の編集者と同大臣のエジプト考古学博物館の特別視察中に発せられた。
視察中に彼は、ツタンカーメンの黄金のマスクは、博物館に入場者全てにとって大博物館の展示の中で特別の位置を占めている。今日までにその大博物館に移動された遺物はおよそ一万あり、続いて王の黄金のマスクが搬入する最後の遺物となるであろうとし、エジプト考古学博物館の全てのカメラやセンサーを変え、マスクの警備員数を増やすと付け加えた。興味深いことに、考古省の大臣は、視察中に、巡回しながら展示ケースを点検し、またケースのところで立ち止まり、職員たちに、これはこのように扱われる遺物ではないと言ったり、彼らに手を上げて、埃が悪影響を与えているなどと指摘し、このような事項に責任を持つ会社に警告を行った。
彼は、一部の外国人入場者と話しをし、彼らがトイレの状態が悪いと訴えるのを聞き、早急に清潔に心がけるように指示を出した。彼は、カイロで新しく宝石博物館が開設される予定であることを明らかにし、その場所が近日中に選ばれることを確約した。彼の頭の中を占めているのは、観光開発により遺跡所在地域を最大限に活用することである。
そして、観光・考古学相互補完プロジェクトとなるよう歴史の町カイロ・プロジェクトに着手する。モアズ通りにかつての栄華を回復するために新しい会社と協定を結んだことを強調した。
21日(来る21日)の遺跡所在地域訪問に関して、彼は、旅行者の大群に宗教的、政治的な活動をさせないよう旅行会社に厳しい指導をした。さもないと、法的措置を受けることになる。というのもピラミッドやすべての遺跡地区にいる人に対する不穏な行動を警察と協力して監視し、こんにちに関する望ましくない噂が再燃するのを防がなければならないからである。
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( 翻訳者:立松恵 )
( 記事ID:28063 )