独メディアはどう報じたか―エルドアンのドイツ訪問
2012年11月01日付 Zaman 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は在ベルリン トルコ新大使館の開館式の為にドイツを訪問した。アンゲラ・メルケル独首相との会談も行われたこのエルドアン首相の訪問を、ドイツメディアは多大な関心を以って報じた。

フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトュゥング(FAZ)紙は「エルドアン首相、EU加盟に最後通牒」との見出しを打ち、トルコ共和国100周年でトルコをEUに加盟させなければEUはトルコを加盟させる機会を逃すというエルドアン首相の発言を報じた。

エルドアン首相は南キプロスのEU加盟は間違いであり、メルケル首相もこれについては同じ見解だろうと述べた。メルケル首相はこれについては答えず、トルコのEU加盟については、議論を「誠実に」、かつ「期待が持てる」なかで行う事が適切だと述べたという。

ビルト紙は「在ドイツトルコ人はゲーテを読むべき」と言う見出しでニュースを報じ、「ドイツに住むトルコ人にはヘーゲル、カント、ゲーテの様なドイツの偉大な思想家を理解するほどにドイツに調和してほしいものだ」とトルコ人の無教養さを皮肉った。
「トルコのエルドアン首相のベルリン訪問は、特に大きな大使館に特別なリムジンでエスコートされ、専属ガードマンに守られた二日目間であった」として、これらは、「トルコがではなく、EUがトルコの加盟を求めるべき」というトルコ側の意図を示すものだと報じた。

エルドアン首相の「我が国は日に日に力強くなる」という発言に対しては、メルケル首相がこれに視野に納めつつ、トルコEU加盟に反対の立場でありながらも「誠実に」議論を重ねると回答したという。

ディーヴェルト紙は「トルコ、遅くとも2023年のEU加盟を要求」と一面に見出しを打ち、中の紙面で「(トルコのEU加盟に)エルドアン首相は不可欠」とのタイトルで報じた。された。
ターゲシュピーゲル紙は「実りある不一致」との見出しでニュースを報じ、メルケル首相がテロ組織PKKとシリア問題を抱えるエルドアン首相に理解を示す一方で、互いに見解の相違が残ったとしている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:28102 )