エジプト:タワドロス2世との初インタビュー
2012年11月06日付 Al-Ahram 紙


■タワドロス2世、初インタビューにて「イスラーム主義者を恐れる兄弟たちへ、エジプトは世界でも他に比類するものがない祖国である」と述べる

【インタビュアー:アシュラフ・サーディク】

2012年11月6日『アル=アハラーム』

タワドロス2世がコプト正教会第118代教皇に選出されてから5時間も経過しないうちに、彼が礼拝のために籠っていたワーディー・アル=ナトゥルーンの修道院で本紙との初インタビューが行われた。

教皇就任を祝いに来た人々や新教皇から祝福を得ようとする人たちが数千人いたにもかかわらず、タワドロス2世は本紙のために時間を割いて多くの質問に答えてくれた。その質問は、初代アレクサンドリア教皇・聖マルコ大主教管区総主教であった使徒聖マルコの聖座に就くよう天が彼を選んだという知らせをどのように受けたのかというものから、今月18日に教皇就任の祝祭が終わった後に対処することになるであろう教会と祖国の問題に関するものに及んだ。

(中略)

Q 第118代コプト正教会総主教の前には多くの課題があります。猊下が最も難しいとお考えの課題は何ですか?また、教会でのご聖務を開始されるにあたってどの問題から始めるおつもりですか?

A 教会は教皇ひとりのものではなく、教会会議、すべての主教たち、有力信徒たち(国家および教会における著名な非聖職者コプト)、そして教会に存在するすべての力と技能を通して活動しているので、難しい課題は存在しない。

Q 猊下が教皇の座に就任される前に、第118代教皇に対する要求の提案がありました。優先権を与えなければならない課題として、家族法に関する問題、教会内部の序列の問題、そしてイスラーム主義者たちが政権を握ったことに対する懸念が広がる中、海外移住を模索するコプトの人々を落ち着かせることなどの問題が指摘されています。これらの問題一つ一つについての猊下のご意見はどのようなものでしょうか。

A 始まりはいつも内部からであると考えている。それなので、家庭の在り方を定めること、そして教会内部の職務の規定が非常に重要なことであることに疑いの余地はない。私の考えでは、これは正しい始まりである。家族法の問題については、複数の検討がなされており、専門家が存在する。そのため、適切な時期に専門家およびその問題に取り組んでいる神父たちとともにこの問題の検討が始まるであろう。

祖国を共にする私たちの兄弟たちに関しては、イスラーム潮流の人々であれ、他のいかなる潮流の人々であれ、私たちは1400年間に亘って共に暮らしてきた。私たちの心はいつも彼らに対して開かれているし、私たちはこの祖国の土地でエジプト的生活を送っている。私たちの間には相互に交わされる愛と尊重と尊敬があり、この堅固な構造に影響を及ぼそうとするいくつかの事件がどのようなものであれ、私たちはもっとも素晴らしい共存の範を垂れるのである。私たちは常に、ムスリムであれコプトであれ私たちはエジプト人であると述べてきた。私たちの心はすべての人に対する愛と平和で満ち満ちているのである。

Q イスラーム主義潮流が政権を握ったことおよびイスラーム法の適用に対する懸念が広がる中、別の祖国を求めるコプトの人々に対してのご意見はいかがでしょうか。

A エジプトは、世界でも他に比類するものがない祖国である。エジプトという祖国の土地が聖地であるということだけで十分である。従って、世界のいかなる国もエジプトに類似することはない。エジプトは時として多少の衰弱を経験したかもしれないが、エジプトの歴史上、多くの時代が力強く平和と愛に満ちた時代であったのである。

Q 総主教代理を務めたバホミユース主教が教皇選出のためのくじ引きの祭典の際、今月18日に行われる教皇就任式典にムハンマド・ムルスィー大統領が参加すると発表しました。これについて猊下はどのように受け止められましたか?

A 我々の教会はすべての者を歓迎する。大統領の就任式典参加は光栄なことであり、彼の状況が許せば、それはとても喜ばしいこととなるであろう。

(後略)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:三代川寛子 )
( 記事ID:28177 )