贅沢品の輸入、禁止に
2012年11月08日付 Mardomsalari紙

 貿易振興機構輸出入規制局の副局長は、第9グループおよび第10グループに属する商品の輸入注文の受け付けを停止すると発表した。サーサーン・ホダーイー氏はイラン学生通信とのインタビューの中で、「この禁止は本日より施行され、これらの商品の注文を受け付けることは不可能となる」と述べた。〔‥‥〕

 イラン学生通信によると、第9グループおよび第10グループに属する商品は贅沢品と見なされており、輸入に「取引外貨」を取得することはできず、「自由外貨」によってのみ輸入が可能な商品となっていた〔※〕。

※訳注:イランの通貨リヤールの暴落とドルの高騰を受け、イランは現在、通貨の両替で3元レート制を敷いている。一つは1ドル12,260リヤールの「公定レート」で、これは必需品を輸入するために用いられることになっている。もう一つは1ドル24,950リヤールの「取引レート」で、これは新設された「外貨取引センター」で提供されるドルのレートとなっている。3つめが「自由レート」で、これは市中の市場で取引されているドルのレートであり、現在のレートは1ドル3万リヤール程度ではないかと考えられる。政府は民間企業に対し、輸出等で入手したドルは「外貨取引センター」で売却するよう促しているが、「自由レート」との差から、手元のドルを手放そうとしない業者が多いとされる。

 また、鉱工業商業省のハミード・サーフデル次官はメフル通信とのインタビューの中で、贅沢品の輸入停止について、「この停止は暫定的なもので、現在これらの商品の輸入禁止がどのような条件で解除されるのか、あるいはされないのかについて検討を行っているところだ」と述べた。〔‥‥〕

 メフル通信によると、第9および第10グループに属する商品は国にとって必須ではない贅沢品と見なされており、政府は外国為替市場の混乱を受け、これらの輸入については「公定外貨」も「取引外貨」も割り当てない旨を表明していた。

 第9グループには、一般向け自家用車、家庭用日用必需品、携帯電話やコンピューターならびにその部品などが含まれ、また第10グループには非必須家庭用品、おもちゃ、装飾品、贅沢品などが含まれている。これより前、メフディー・ガザンファリー鉱工業商業相は、贅沢品の輸入量は金額にして年間約120億ドルに上ると発表していた。

※訳注:「家庭用日用必需品」のなかには衣料品や衛生用品(石けんなど)、家具、キッチン用品なども含まれている。これらは「国内でも生産できる」ことを理由に、輸入優先度の低い「第9グループ」に含められていると考えられるが、今回の輸入禁止によって、これらの日用品の高騰や密輸が懸念されている。

車の輸入、一時的に禁止に

 政府は贅沢品の輸入による外貨流出を阻止するために、自動車の輸入を一時的に禁止する決定を行った。〔‥‥〕メフル通信の報道によると、自動車の輸入を一時的に禁止する今回の措置と似たような措置が、すでに昨年にも講じられていた。そして昨年と同様、今回も再び、「特別な一部の人々」が自らの経済的特権を利用して、外国から〔高級〕車を輸入できてしまうような状況が生まれ、頭の痛い問題を惹起するのではないかとの懸念が生じている。

 実際、国が外貨をめぐって困難な状況に直面している中、ここ数ヵ月間、〔政府による〕「公定外貨」を使っての高級車の輸入疑惑が浮上、国会もこの問題の調査に乗り出している。議員らは「公定外貨を使っての高級外車輸入問題」の究明を行うことを決定しており、また司法相も問題の調査にしばしの猶予を国会側に求めている。

〔‥‥〕

 メフル通信の報道によると、今年〔3月20日〜〕に入って最初の7ヵ月間での自家用車の輸入は、台数にして23,321台、金額にして5億2100万ドルに達しているという。この数字は、昨年同時期比で、金額にして20%以上、台数にして13%以上の上昇である(昨年同時期の輸入台数は20,574台、金額にして4億3400万ドルだった)。

 今年に入って7ヵ月間で輸入された自家用車23,321台のうち、12,157台、額にして3億1785万3千万ドル分はアラブ首長国連邦から、7,342台、額にして1億2469万5千ドル分は韓国から、913台、額にして1065万5千ドル分は中国から、2,909台、額にして6820万8千ドル分はその他の国から輸入されていた。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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(翻訳者:ペルシア語記事翻訳班)
(記事ID:28201)