アーモリー=ラーリージャーニー「アメリカとの関係が一夜にして改善することはない」
2012年11月08日付 Mardomsalari 紙

 〔‥‥〕イラン学生通信(ISNA)によれば、アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニーは司法最高責任者会議の席上、イラン・イスラーム共和国体制にとって、三権分立は最も重要な教理の一つであるとした上で、「憲法の原文によれば、イラン・イスラーム共和国を構成する三権はそれぞれ独立であり、最高指導者の監督下でそれぞれの義務を果たすことになっている」と述べた。

 〔‥‥〕ラーリージャーニー司法権長官はさらに、「イスラーム共和国体制は、自由民主主義(リベラル・デモクラシー)に基づく体制ではない。ただし、自由民主主義体制の利点は採用し、その欠点を排除する体制なのである」と付け加えた。

 〔‥‥〕同師は米大統領選挙について触れ、「オバマは4年前も『チェンジ』というスローガンと共に現れ、イランに対して協力の手を伸ばすと言っていた。ところが実際には、〔イランに対して〕別の方法で対応してきた。そして前代未聞の制裁をイランに科した。当然ながら、イラン国民がアメリカの犯罪を忘れることはないだろう」と述べた。

 司法権長官はアメリカとの関係をめぐる一部の議論について言及し、「アメリカとの関係は簡単ではない。アメリカはイラン国民に対してこれほどの圧力をかけ、これほどの犯罪行為を犯している以上、一晩で関係〔改善〕を図ることは不可能だ。アメリカは、イランとの交渉のテーブルに就くことができれば、我が国民をゆすることができる、などとは考えないことだ」と付け加えた。

アメリカとは地獄の底であろうとも交渉をする

 司法権人権本部の書記は、「もし体制の利益が求めるのなら、アメリカとも交渉する。それがたとえ、地獄の底で行われようとも、である」と述べた。

 メフル通信の報道によると、モハンマド・ジャヴァード・ラーリージャーニー書記〔※先述のアーモリー=ラーリージャーニー司法権長官、およびアリー・ラーリージャーニー国会議長の兄〕は各大学の教育担当副学長らを集めた会議の席上、〔‥‥〕次のように述べた。「アメリカとの交渉は禁じられたもの、タブーではない。イスラーム革命の初期、〔当時〕超急進主義者であった〔今の〕改革主義者たちのなかには、アメリカとの交渉をタブーと見なす者もいた。ところが、まるで天使ジブリール〔※ガブリエルのこと。預言者ムハンマドに預言を伝えたとされる〕が降臨したかのように、彼らは超リベラリストになってしまった」。

 同氏は、自分は33年前から現在に至るまで、アメリカとの交渉を唱えてきた政治家の一人であると指摘した上で、「われわれは敵との相互関係についての戦略をもたなければならない」と語った。

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( 翻訳者:8409065 )
( 記事ID:28247 )