トルコ、シリアの反政府派連合を正式に承認
2012年11月16日付 Zaman 紙


アフメト・ダヴトオール外相は、シリアの反体制派が新たに結成した連合組織を公式に承認したと発表した。

 ダヴトオール外相はジブチで開催されているイスラム協力機構加盟39カ国の閣僚会議の場で行った演説において、シリアの現体制は完全に正当性を失ったと明言する一方で、カタールで様々な組織を統合して結成された「シリア国民連合」を、“シリア民衆にとって唯一の正統な代表”としてトルコが承認したと述べた。シリ アの反体制派と民衆がより一層の支援を(受けるに)ふさわしいと強調しながら、国際社会がシリア民衆を支援するよう呼びかけた。

イスラエルがガザ地区で実施した広範 囲に渡る攻撃についても言及したダヴトオール外相は、イスラエルが無慈悲に罪のない人々を殺害したと明言した。同外相は 昨日アメリカのヒラリー・クリントン国務長官とも電話会談を行い、シリアでの最近の展開が安全保障上の点から明らかにした状況とトルコ・シリア国境で発生している案件を取り上げた。また別に電話会談では、イスラエルの対ガザ作戦に加えて、中東地域における緊張を和らげるための様々な折衝の重要性に言及したと明かした。

他方、カタールで週末に結成された新反体制組織であるシリア国民連合のムアズ・アル=ハティーブ議長は、今後追求する原則を発表した。「議長職にとどまる間に私が提案した原則は4つの“NO”から成っている」とし、これらを以下のように列挙した。「“アサド体制と交渉のテーブルに着かない”、“国連・アラブ連盟合同のシリア問題担当であるアフダル・イブラーヒミー特使に信頼を置かない”、“シリア問題解決のためにイランやロシアに赴かない”、“最後に移行政権において役職に就かない”である。」

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:28253 )