エジプト:タワドロス2世就任式典、ムルスィー大統領欠席に対する批判
2012年11月17日付 al-Hayat 紙

■エジプト:タワドロス2世就任式典、ムルスィー大統領欠席に対する批判

2012年11月17日『アル=ハヤート』

【カイロ:本紙】

明日(18日)行われる予定のコプトの新総主教であるタワドロス2世の就任式典に関して、ムハンマド・ムルスィー大統領が同式典を欠席するとの発表により、特にコプトの活動家らの間から批判が巻き起こっている。

教会の祝賀行事の監督を担当するボーラー主教は、昨日(16日)行われた記者会見で、ムルスィー大統領が教皇の就任式典に参加せず、代わりに代理人を式典に参加させると発表した。しかしボーラー主教は衝撃を和らげるため、「誤解を生まないために確認するが、最近5名の教皇たちの就任式典にはこれまで大統領も国王も参加していない」と指摘した。また、ボーラー主教はヒシャーム・カンディール首相が式典に参加する予定であり、これまでで出席を発表したのはサミール・マルクス大統領補佐官、中央銀行総裁、16名の大臣(現職6名、元大臣10名)、ハンガリー、カナダ、キプロスの大臣3名、カイロ駐在の多数の外国の大使たち、様々な教会を代表する35の代表団であると発表した。

同様に、エジプトは公式にエチオピアのハイレマリアム・デサレーン首相に第118代新教皇の就任式典に参加するよう招待したと伝えられた。また中東通信は、エジプトとエチオピアの教会の歴史的結びつきのため、「エチオピアの首相は、この行事への招待が行われる世界で唯一の国家元首と考えられる」とする駐アディスアベバのエジプト大使館からの発表を伝えた。

ボーラー主教は教皇就任について、「それはコプトにとってだけでなくすべてのエジプト人にとっての祝日である。そのため、私たちはエジプトの文明的な精神を示すために皆で参加し、世界全体にその精神をもっとも輝かしい装いで、そして正確で文明的な準備の下に示すのである」と述べた。また同主教は「教会の門は朝6時に開放され、式典は7時に開始し、昼の12時頃まで続く予定である」と指摘した。

一方、コプトの人権活動家であるナギーブ・ギブラーイールは、ムルスィー大統領が式典を欠席することを批判し、「ムルスィー大統領がすべてのエジプト人を代表していないことの証拠だ」と述べた。また、同氏は大統領が「仲間であるサラフィー主義の潮流を満足させることに努力を傾けている」と評し、大統領が式典を欠席することは「政治的バランス取りの一種」とみなした。しかしながら同氏は、ムルスィー大統領が新教皇に祝辞を述べるために今週半ばに教会を訪れるかも知れない、とも述べた。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:三代川寛子 )
( 記事ID:28272 )