トルコ、CERN(欧州原子核研究機構)から離脱へ
2012年11月26日付 Radikal 紙


世界で最も大きな素粒子物理学研究機関である欧州原子核研究機構(CERN)から離脱しようとしている。31人の物理学者は、トルコ企業に門戸を開こうとしている加盟国入りを放棄させないために、エルドアン首相に文書を提出した。

トルコは世界で最も大きな素粒子物理学研究機関である欧州原子核研究機構の加盟国入りを見送った。CERNでは、1961年以降世界で最も大きな物理実験が行われ、最新の技術が磨かれてきた。その中でトルコはオブザーバーの位置にあったが、2009年に正規加盟国となるための申請をした。トルコ企業にとって革新ともいえる刷新を実現させうるCERNへの加盟を手放すことになる正規加盟国入り断念は、素粒子物理学者を立ち上がらせた。エルドアン首相とダウトオール外相に文書を提出した31人の物理学者は、間違いが正されることを望んだ。CERNと交渉を続けるトルコ原子エネルギー機構はというと、加盟国になるための7000万リラの支払いを「有効」だとはみなさないと考えている。

■エルドアン首相に知らせた。最終決定は首相が下す

CERNは世紀の実験と銘打った、神の素粒子実験により強い印象を残した。トルコは1961年にオブザーバーとなった。2006年以降はその関係はより強くなった。トルコ核エネルギー機構はCERNと2008年によい意味で協定を結んだ。エルドアン首相とギュル大統領はCERNを訪ね、加盟国入り を望んでいることを伝えた。最終的に2009年1月23日に正規加盟国となるための申請がなされた。国内総生産の1~1.5パーセ ントほどの会費を要するCERNには(トルコ側から)「アソシエート」として加盟申請する方がより適切であると伝えられた。

物理学者だけがCERNへの正規加盟国入りに関心を示しているわけではない。そのステータスに加えてトルコ企業にも大きく門戸を開くことになるはずだった。文書に署名した素粒子物理学者のボアジチ大学のエルカン・オズジャン博士は2006~2011年にCERNで働いていた。オズジャン博士はまず、CERN に対して会費を支払ったらそれで終わりというほど、ことは簡単ではないと指摘している。彼は、CERNは35~40年間というプロジェクト推進ために加盟国を長期的に見守り、技術的基礎が適切かどうかを見極めてきたと述べている。オズジャン博士は会費の額が国の国内総生産とまさに比例していると述べ、自身の計算によれば、トルコは年間 5000万ドル支払う必要があると強調している。

(中略)

■文書に何が書かれていたか

31人の物理学者は、アソシエートとしての加盟選択を受けて、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相とアフメト・ダヴトオール外相に文書を提出した。文書には以下のことが書かれた:「アソシエートとしての加盟は、CERNでの研究に参加している科学者にとっては極めてよい前進であるとともに、産業を発展させ、民間部門において技術面でリーダーシップを発揮し、雇用促進を望んでいる国にとっては十分には満足できるものではありません。この点で、正規加盟国の途上で得たものを失わないため、また地域的なステータスを強めるために、正規加盟国入りへの道のりの中で3年前に定めた行動計画にそって断固たる決意で向かっていくために、交渉団が任命されることを心より望んでおります。」

■CERNとは何か?

CERNは欧州原子核研究機構の仏語であるConseil Europeen pour la Recherche Nucleaire の省略である。スイスとフランスの国境にあり、世界一の素粒子物理学研究所である。1954年に12ヵ国の参加で設立されたCERNには、今日で20の加盟国と8のオブザーバー国が存在する。

■CERN加盟国

ベルギー、デンマーク、ドイツ、フランス、ギリシャ、イタリア、ノルウェー、スエーデン、スイス、オランダ、イギリス、オーストリア、スペイン、ポルトガル、フィンランド、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ブルガリア

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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:28356 )