学校服装自由化はじまる―「学校制服に関する通達」条件付きで廃止
2012年11月28日付 Hurriyet 紙


学校における生徒の服装自由化に関する条件付き規則が発表された。規則によると、今後学校での服装自由化が認められるが、一定の条件が課される。生徒は体の線が出るパンツやタイツのような服装、膝上丈のスカート、スリット入りスカート、短パン、ノースリーブのTシャツ、ノースリーブのシャツは禁止されている。「スカーフ着用も自由なのか」という疑問も湧いたが教育省の上級官僚は自由化と考えるのは正しくないと述べた。規則の事由としては世界の状況を参考とし、頻繁に変化する学校制服が保護者への負担となっていることが明らかにされた。

4+4+4の義務教育法により教育分野で多くの変更を行った教育省は、31年間続いた服装に関する規則を撤廃した。1981年に発表された規則で示された黒のスモック、白の襟、女子生徒の三つ編み、白のリボンの適用は過去のものとなった。

教育省と他の省に属する学校における教職員と学生の服装に関する規則が撤廃される一方、代わりに教育省に属する学校の生徒の服装に関する規則が制定された。

以前の規則にある「この規則の目的は、全学年およびあらゆる種類の学校で、校長、教師、その他職員、生徒にアタテュルクの革命と原則に適した、上品で、派手すぎずシンプルな装いをさせるためである」という表現は新規則の中に見られなかった。

本日付の官報で発表された新規則によると、幼稚園、小学校、中学校、高校では服装が自由となる。生徒は学校、教室、その他教育施設で1種類の服装着用を義務付けられない。しかし、保護者の最低60%の同意で私立の幼稚園、小学校、中学校、高校では学校の規則で制服を決めることができる。


■コーランの授業でのスカーフ着用

女子生徒はイマーム・ハティプ中学校と高校、単位制高校のイマーム・ハティプ・プログラムの全授業、中学校と高校での選択授業としてコーランの授業時には、スカーフを着用することができる。


■校内ではスカーフ非着用

規則の別の条項でも、「校内ではスカーフ着用不可、髪は清潔に保ち髪染め・化粧禁止、口髭と顎鬚も剃らなければならない」と規定されている。

現行の服装規定は2012年-2013年学期末まで継続し、新規則は次の教育年度に開始される。スカーフに関する規則はすぐに適用される。生徒は2012年-2013年とそれ以前の教育年度に学校規則で定められたスモックと制服を2013年-2014年学期にも着用することができる。


■その他の規則変更

規則に関するその他の変更については以下の通り。
幼稚園、小学校、中学校、高校の生徒は年齢層の特徴に見合った、清潔できちんとした服を着用すること。生徒は教育を受けるプログラムの特徴によりアトリエ、スタジオ、実験室でスモック又はオーバーオール、作業場では作業に見合った服を着用すること。


■ジャージ(運動服)の統一は不可

生徒は体育の授業でジャージを、その他のスポーツ活動ではそのスポーツに見合った服を着用すること。ただし生徒はジャージや体操服の統一を義務付けられることはない。


■障害者には特別規則

障害者であることを書面で証明した学生は障害に相応しい服の着用が許可される。


■特別な日に特別な服を購入することはない

特別な日や週、お祝いでは校内授業や課外活動で使用するために、保護者の負担になる特別な服を購入させてはいけない。


■ノースリーブのTシャツ、ショートパンツは禁止

生徒は教育を受ける学校の紋章やバッジの他に、(学校と関係のない)バッジや記章、シンボルとなるような飾り、紋章、これに類似する装身具を身につけてはいけない。健康に悪影響を与えたり、季節条件にそぐわない服装は禁止する。破れていたり穴の開いた服や中が透ける服は禁止する。体の線がくっきり見えるようなパンツ、タイツ、膝上丈のスカート、深くスリットの入ったスカート、短パン、ノースリーブのTシャツ、ノースリーブのシャツは禁止する。


■シンボル的な帽子、スカーフ、鞄は禁止

政治的意味を表すシンボルや形や文字が書かれたスカーフ、ベレー帽、帽子、鞄、その他の使用及び装着は禁止する。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:28383 )