エジプト:ガザ封鎖の解除とガザ復興のための会談
2012年11月29日付 al-Hayat 紙

■カイロにおけるエジプトを仲介としたガザ包囲の解除とガザの復興のための会合

2012年11月29日『アル=ハヤート』

【カイロ:ジーハーン・アル=フサイニー】

パレスチナの信頼できる情報筋が本紙に対して述べたところによれば「ファタハ」と「ハマース」の間の和平のための話し合いは、マフムード・アッバース大統領(アブー・マージン)が国連へ向かった後に開催される予定だという。これは、パレスチナがオブザーバー国としての国際的承認を得ることが目的だが「ハマース」の内部選挙の終了、および来月末のシューラ―議会後にその発表が予想される「ハマース」の政治部門の新たな部門長の任命が行われた後のことだ。

その一方で、エジプト政府は現在カイロにいるパレスチナ代表団と交渉の第二セッションを再開した。この代表団は、ガザ自治政府の副首相、ズィヤード・アッ=ダーダー氏を団長とし、彼の側近2名が含まれている。この会談は、一昨日(27日)にエジプト政府がイスラエルの代表団と会合を行った後に行われた。イスラエルの代表団には治安情勢、国境、検問所の専門家約26人とイスラエルの治安組織「シャバック」の代表者らが含まれた。このセッションのなかで、ガザ封鎖の解除の問題に関するパレスチナ側の姿勢が提示された。パレスチナの要求に関して協議するためにイスラエル代表団がカイロへ出発したことは(パレスチナ側に)知られていたが、エジプト側が「ハマース」の要求に対して明確な立場をとることはなかった。

「ハマース」の高官は、エジプトの仲介者と当会談に出席し「会談は、最終的には、パレスチナ側と合意がなされた停戦条件の実行に関係する。またこの会談は、ガザ封鎖の解除とガザ地区の復興に関係している」と述べた。同高官は、会談の内容が停戦の承認について取り上げたことを否定し、この議題は終了していると述べた。またガザ地区と西岸地区の間の移動の自由、ガザ空港と国境検問所の再稼働、人とモノの移動の自由について言及した際に「我々はガザ封鎖の解除に関する分裂において、その全条項をもって継続した協調をしなければならない」と明かした。同氏は、2006年6月にイスラエル兵、ギルアド・シャリートが拘束された後、ガザに課された包囲が行われたことを指して「我々はこれらの案件を2006年以前に戻すことを望んでいる」と述べた。一年以上前にギルアド・シャリートは解放されたが、包囲網は続いている。同氏は、イスラエルがガザ沿岸の漁業区域を3マイルから6マイルに拡大することへ同意したと指摘したうえで、ガザ自治政府が漁業区域を12マイルまで拡大することを主張していると明示した。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:野口雅貴 )
( 記事ID:28389 )