エジプト:タハリールの女性を性被害から守るための運動
2012年12月02日付 al-Hayat 紙

■タハリールの女性を性被害から守るためのエジプトの運動

2012年12月2日『アル=ハヤート』

数千、数万人が集まるデモが、エジプトの首都カイロの中心部で広がっている。しかし、このようなデモでの性被害がエジプトで大きな問題となっている。通報される数は増加したにもかかわらず性被害にあった事例の数は明らかではなく、その結果、この事例は広く、増加の方向に向かっている。

2008年のエジプトの人権報告書では、80%を超えるエジプトの女性が性被害に遭っており、多くの男性が日常的に性的嫌がらせを行っていると報告した。しかし、性的嫌がらせを集団的に行っている群衆の一部は国際的な興味を引きつけた。

アメリカCNNテレビの特派員であるラーラー・ルージャーン氏は、世界の注目を、集団による性的嫌がらせという問題に引きつけた。これは、エジプトの革命の取材活動中でのことで、その際には他の多くの外国人女性ジャーナリストがその被害に合い、そのストーリーを報告した。

そこでデモの際の安全に関し、この問題に対処し、女性の注意を喚起するための動きが現れ始めた。

公式な組織に属していないチームに関しての報道がなされた。このチームは、Tシャツを着、タハリール広場において、すべての人の安全のために、金曜日、タハリール広場の主要箇所に居る複数の集団への3つの警備隊を要求した。これは、ムハンマド・ムルスィー大統領が発表した憲法通知に反対する百万人集会の間のことである。

またボランティアはパンフレットを配布し、タハリール広場で脅されたと感じないための女性の安全確保の必要性についての彼ら独自の考えを通行人に訴えた。

女性活動家の二ハール・サアド・ザグルール氏は、自身がタハリール広場で、群衆による性的嫌がらせを受けた後、性被害反対のキャンペーンを始めた。

二ハール・サアド・ザグルール氏は、ロイターテレビにこう語った。「2012年の6月2日、私はタハリール広場に数人の友達といました。ムハンマド・フスニー・ムバーラク前大統領の裁判の時です。私たちはムハンマド・マフムード通りの角と(ファストフード・レストランの)ハーディーズに近いところにいましたが、厳密に言えば、数人の人が私たちの周りを丸く囲み始めて、私たちをお互いに離しました。彼らは私たちを引っ張り始め、全員があなたを守ってやると言っていました。しかし、守ってやると言った人は最悪でした。私たち彼に対し何をしてよいかわからず、どうやって友達のところに行くことができるかもわかりませんでした。しかし、その後、人々が私の周りに人間の鎖を作り始め、他の友達も同様で、救われました。一方、他の友達はかなりひどく強姦されたのです」

また二ハール氏は「前に感じたことのない恐怖を感じました。ガス弾やゴム弾にも遭遇しましたが、このような恐怖は感じませんでした。というのは、座って無抵抗でいるか、いかなる方法ででも抵抗するかの二つの選択しかなかったからです」と続けた。

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( 翻訳者:千須和枝里子 )
( 記事ID:28431 )