なぜ通信情報技術相が解任?:国会からは批判の声
2012年12月03日付 Mardomsalari 紙

【経済部】第10期政府は発足以来、政治、経済、文化、その他様々な分野で何度も騒動を引き起こし、大いなる衝撃を社会に与えては、国民の心の中に多くの疑問を生みだしてきた。政府が起こした最新の騒動、すなわち通信情報技術相の真夜中の解任に対しても、専門家や国会議員らからは多くの反応・疑問が提起されている。

 通信情報技術相を解任し、アリー・ニークザード氏を同省の大臣代行に任命するとの報道が流れると、同省と〔ニークザード氏が大臣を務める〕道路住宅都市整備省との合併が本格化するのではないかとの憶測が〔一部の政治アナリストの間から〕持ち上がった。これに対しニークザード氏は昨日、こうした憶測を認めた上で、「インフラ省」が新設される可能性に言及し、「通信省と道路都市整備省、およびもう一つ別の省が合併して、インフラ問題省を立ち上げるべきだと考えている人がいることは事実だ」と述べた。

 ここ数週間、〔バスの〕交通事故や列車事故が立て続けに発生したことが原因で、〔道路住宅都市整備相として〕問責動議が〔国会に〕提出されたこともあるニークザード氏は、今回通信相代行のポストを手に入れ、新たな職責を担うこととなった。こうしたこともあり、同氏が通信相代行に任命されたのは、通信省と道路都市整備省の合併を視野に入れてのことではないかとの議論が再燃しているのである。

タギープール氏が通信情報技術相から解任された理由

 ある情報筋は、レザー・タギープール氏が土曜日の夜に通信情報技術相から突如として解任されたのは、同日に行われた「仮想空間最高評議会」の場で、同評議会書記とタギープール氏の間で激しい意見対立・口論が起きたことに原因があるとの見方を示している。

 イラン労働通信(ILNA)によると、情報筋の人物は「土曜日に開かれた仮想空間最高評議会の会議で、ある深刻な論争が発生し、それが元で大統領令によってレザー・タギープールは解任された」と証言しているという。

 この報道によると、仮想空間最高評議会のメンバーらが出席した先述の会議で、同評議会の責務の詳細が決定される際、それをめぐって同評議会書記とレザー・タギープール通信相との間で口論が発生、その数時間後に通信相解任の大統領令が出されたとのことである。この解任令は数ヵ月前に一度出されたことがあったが、しかしこれまでそれが大統領から通達されたことはなかったという。

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国会、タギープール氏解任を批判:省統合にも反対の声

 国会議員らは今回の政府の行動を批判している。国会鉱工業委員会のラマザーンアリー・ソブハーニーファル委員は昨日、この件について「この時期に通信相を解任しなければならない理由がどこにあるのか」と疑問を提起した。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28445 )