登りはスロープ、下りは階段で?―障碍者用歩道橋の信じられない状況
2012年12月04日付 Hurriyet 紙


クムブルガズで障碍者のために作られた歩道橋は、見た人を驚かせるものだ。イスタンブルで最も交通量の多いD100号線に架かるこの歩道橋は、片方はスロープだが、もう片方はなんと階段しかないのだ。

車いすでスロープを登って歩道橋上に到着した足の不自由な人は、下に降りるために周囲の助けを必要とする。変わった造りが注意を引くこの歩道橋だが、橋を上り切ると障碍者にとって苦労がいっそう増すことになり、これに抗議の声が上がっている。

足の不自由なエルデム・エルソイさんは、「私たちにとっては歩道橋を登るのも降りるのも大変なことです。足の不自由な人たちのための歩道橋がつくられるべきです」と述べ、エルデムさんの夫も「それに、同じ側から降りることになる。こんなもの全く役に立たないじゃないか」と憤る。

8歳から障碍を持つフェルディ・チャーラルさんは、「問題なのは、歩道橋にある障碍者用スロープが急で、降りる側にスロープがないことです、登っても降りられないのだから。たくさんの体が不自由な人や車いすを使う人が苦労しています。スロープが急な上に降りられないからです。降り口がないので、歩道橋を登った我々は降りることができません。誰かが来て、私を降ろしてくれるを待つことになります。この問題はすぐに解決されなければなりません」と話した。

■アクギュン市長「全くおかしなものだ」

ビュユクチェクメジェ市のハサン・アクギュン市長は、自治体として障碍を持つ人々の生活を快適にしなければならないとし、「トルコでは若くなければ歩道にも上がれない。高さ50センチの歩道もある。トルコにある歩道の50%以上が、体の不自由な人が車いすや補助いすで通行することができない造りになっている」と話した。

また、アクギュン市長は、歩道橋を造り直すため、イスタンブル広域市と話し合うという。「歩道橋は全くおかしなものだ。今、これは広域市が管理している。絶対に正され、新しく建設される必要がある。広域市の市長と話し合う予定だ。」

歩道橋付近を歩く人々も橋に怒りを示し、「4年間この歩道橋はこの姿だ。体の不自由な人は歩道橋を使わないよ。どこから降りるんだ?降りるところがないじゃないか」と語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:澤井祥子 )
( 記事ID:28448 )