NATOの燃料泥棒、逮捕―30メートル、トンネルを掘って・・・
2012年12月08日付 Zaman 紙


スルタンベイリで映画のワンシーンにもみられないような泥棒事件が起きた。ある民家の地下階を賃借していた泥棒集団は、そこから30メートルものトンネルを掘ってNATOの燃料パイプラインに繋げていた。

パイプラインに穴を開けた泥棒たちは、45日間で燃料6トンを盗み出し市場に売りさばいていた。この事件で7名が逮捕され法廷に送られた。

事件はペトロヨル(石油道)通りで発生した。検察の主張によれば、12月4日、NATO職員が警察に連絡をとり、パイプラインのスルタンベイリ―イェニシェヒル間でポンプ圧が低下していることを報告した。報告を受けて、スルタンベイリ公安局長管轄の隊員が燃料パイプラインを調査し、漏出箇所の特定調査を行っていた。この結果、パイプラインが通っているペトロヨル通り398番地の民家のエントランス階が調査員らの目にとまった。警官らは、材木で塞がれた場所を外からしばらく調査した。建物はアブドゥッラー・ユヌス氏所有で、周辺を離れた場所から捜査した警官隊員らは、事件の詳細を把握しようとユヌス氏に接触。エントランス階に関して大家から情報を得た警官らは、問題の場所が外装作業のためとある人物に賃貸されていることをつきとめた。その後、大家から部屋を借りている人物の全情報が調べられた。また大家も賃貸時にやってきた人物らと話をしようとした。容疑者らは状況に気付きすぐにその場から離れたが、その際、IDカードを大家のもとに置いてきてしまっていた。彼らのIDカード情報と車両ナンバープレートから捜査を始めた警察は、追跡捜査の結果、車両内にいた容疑者らを逮捕した。一日目の捜査で、倉庫をレンタルしたことが判明したヒュセイン・M、アリフ・K、ガーリプ・K、アリ・Tが逮捕され警察に送られた。つづいて2日目の捜査ではヤクプ・Cとシャーヒン・B、そして燃料を市場に売りさばいたとされるムラト・Sも逮捕された。なお事件の関係者としてシャーヒン・Pという名の容疑者が指名手配されている。

■家屋地下からトンネル30メートルを掘る

容疑者らの逮捕後、民家地下を調査した警察は、そこで信じられない光景を目にした。容疑者らは、外観工事のためレンタルした倉庫からNATO燃料パイプラインまで30メートルのトンネルを掘り、そこから燃料パイプラインに穴を開けていた。検察によれば、被告らはここから調達した石油をミニバスで輸送。45日間で6トンもの燃料を盗み市場へ売りさばいていた。警察は、事件に関する広域調査を始めており、逮捕した7名は取り調べの後、警察により法廷へ送られた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:28500 )