タラフ紙に激震、コラミストの辞任つづく
2012年12月14日付 Radikal 紙

タラフ紙の論説主幹のタイズは、ツイッターのアカウントでアフメト・アルタンとヤセミン・チョンガルがタラフ紙を辞任したと伝えた。彼らの辞任に、ネシェ・デュゼルが、さらにはムラト・ベルゲも加わった。

タラフ紙のクルトゥルシュ・タイズ論説主幹は、ツイッターのアカウントでアフメト・アルタン編集局長とヤセミン・チョンガル副編集局長が辞任したと伝えた。2人の辞任のニュースは一日中流れ続け、最終的にタラフ紙で「トルコの現状」コーナーを執筆していたムラト・ベルゲもタラフ紙を離れることが明らかになった。

タラフ紙では長期間に渡って、アフメト・アルタンをリーダーとするグループのコラミストとユルドゥライ・オウルやマルカル・エサヤンのようなコラミスト 達との間で政府との関係について論争が起きていた。アルタン、そして彼と行動を共にした者達は、それぞれのコラムで公正発展党(AKP)政権の批判を 行う一方、他のグループはこの批判を批判し「より建設的になること、そしてより政府に機会があたえられることが必要だ」と主張していた。

アルタンとチョンガルと共にタラフ紙から離れる者達の中には、(タラフ紙で)月曜日にインタビュー記事を執筆していたことで知られているネシェ・デュゼルも含まれていた。デュゼルはT24(註:トルコのウェブ新聞)に行った発表で辞任の決意を認めた。会見を行ったタラフ紙の記者の中には、論説副主幹のメフタプ・ゲンチュや経済部の部長であるエユレム・デュズヨルといった(タラフ紙の中で)とりわけ重要なポストに就いていた者達も辞任を決めたことが明らかになった。タラフ紙の社員達は二ヶ月分の給与を支払われていなかった。

■衝動的な行動ではないとの注文

ヤセミン・チョンガル元副編集長は、記者達が衝動に駆られてタラフ紙を辞任したのではないと注意を促し「この新聞を今日まで発行してきました。今後はあなた方がやる番です」と語った。またアルタン元編集局長は読者のために「別れの挨拶」を書いたことがわかった。

■アルタンの代わりがオーウルなのは本当か?

最近アルタンとタラフ紙面のコラム欄上で論争したユルドゥライ・オーウルが編集局長の椅子に最も近い名前であると取り沙汰されている。しかしながら、オーウルはツイッター上でこの件を否定している。

■タラフ紙のオーナー、バシャル・アルスランのコメント:方向性を継続

タラフ紙のオーナーであるバシャル・アルスランは、(タラフ紙の)創刊者の1人であるアルタン編集局長、チョンガル副編集長、そして創刊者に名を連ねるネシェ・デュゼルの相次ぐ辞任の後に「廃刊」の噂を否定した。T24に「タラフ紙の方向性は継続するつもりです。アルタンとそのグループは(タラフ紙に)とても大きな貢献をしてくれま した。彼らの行いは民主主義の歴史に刻まれたのです」と述べた。アルスラン社主は別離の理由を「彼らはとても重要な仕事を行い、またそのことで疲 れてしまったのです。現時点では、見解の相違が生じたのです」とも語った。

アルスラン社主は次のように続け た。「タラフを解散し、廃刊することは絶対にありません。タラフ紙の方向性は継続するつもりです。彼らは沢山のなすべき事をなしてきたのであり、とても重 要な仕事を彼らは行ったのです。彼らはトルコ人の民主主義の歴史にその名を刻みました。しかし、彼らは疲れたのです。現時点で、見解の相違が生じたのです。アフメト・アルタンと我々の友情は絶対に続いていきます。」

■ツイッター上で辞任についてのつぶやきが相次ぐ

タラフ紙における辞任劇は、ソーシャル・メディアにおいても大きな反響があった。新聞記者達は今回の件を、ツイッターのアカウントでも次のように論評した。

Tufan Türenç @tturenc
アフメト・アルタンとヤセミン・チョンガルがタラフ紙を辞めたと言われている。本当なら、(タラフ紙の方針に)彼らは反対し始めたために首になったといううことだ。

Amberin Zaman @amberinzaman
敬愛するヤセミン・チョンガルとアフメト・アルタンさん達がタラフ紙にもういないという。例えようのない、悲しさ寂しさだ。

eren eğilmez @erenegilmez
エルゲネコン訴訟が判決段階に入り、ミッションが完了した。アフメト・アルタン、ヤセミン・チョンガルが去り、タラフ紙の役割は終わったと言えるのか?

Elif Çakır @elifcakirr
アフメト・アルタンとヤセミン・チョンガルの辞任のニュースは本当らしい……。何で彼らが辞任したのか、興味深い……。与党の圧力でとは言わないと思う。

supertitiz @super_titiz
ザマン紙のヤルチュン・キュチュクは、ヤセミン・チョンガルがミッリイェト紙のワシントン支局長だった時に「ワシントンのミッリイェト紙代表だ」と言っていたという。(このニュースを見て)思い出した。

TOKYOPHONE @halil_calik
ヤセミン・チョンガルとアフメト・アルタン、いつかあの輪っかがやってきて、吊されないって思っていたのですか?

Barış Zeren @zerenbaris
アフメト・アルタンとヤセミン・チョンガルは沈む船から飛び降りた…。ネシェ・デュゼルも続いた…。はっきりしているのは、海では嵐が徐々に大きくなるということだ。

ergunbabahan @ebabahan
アフメト・アルタンとヤセミン・チョンガル、そして彼らの仲間達は、ごくわずかな人(だけ)がとるリスクをとり、マスコミの歴史に残った。

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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:28564 )