来年のユーロビジョン、トルコは不参加
2012年12月15日付 Milliyet 紙

トルコは、来年のユーロビジョン・ソング・コンテストに参加しない。TRT(トルコ・ラジオ・テレビ協会)会長が行った書面会見で、2013年スウェーデンのマルメで行われる「2013年ユーロビジョン・ソング・コンテスト」にトルコは参加しないことが明らかになった。

TRT(トルコ・ラジオ・テレビ協会)は書面にて会見を行い、EBU(欧州放送連合)で「特別待遇」を受けているドイツ、フランス、イギリス、スペインそしてイタリアが近年手にした「不成功の結果」により、昨年のコンテストで視聴者投票の割合が50%に減らされ、また、これらの国々が準決勝に参加せず直接決勝で競うと表明しており、このことが不公平を生んでいると説明した。

書面会見では以下のように述べられた:

「私たちTRTは、加盟しているEBU (欧州放送連合)のユーロビジョン・ソング・コンテストに1975年に初めて参加し、今日まで計34回のコンテストに参加してきました。しかし、1976 年、1977年、1979年、1999年については様々な理由によりコンテストへの不参加を決定しています。

ソング・コンテストの歴史においては、1997年に初めてシェブネム・パケルが「Dinle(聴いて)」という楽曲を歌い、3位を獲得したことで、トルコ世論でこのコンテストへの関心が高まり、常に大きな期待をされるようになりました。
2003年にはラトビアのリガでセルタブ・エレネルが歌った「Every Way That I Can」という楽曲が第1位になり、トルコ世論全体の注目を集めました。TRTはこの10年内に第1位を一度(2003)、第4位を三度(2004、2007、2009)、第7位を二度(2008、2012)第2位に一度 (2010)という成果を収め、その歴史に名を残しています。」

■ネット投票制度における変更

会見では、2000年代にトルコを代表した出場者の成功で、投票制度の変更と、電話投票の影響力の大きさが評価されたとし、以下のように述べられた:

「実際、視聴者投票が導入された2003年~2010年のあいだにトルコ代表が獲得した成功はより大きいものでした。しかし2011年以降、視聴者投票の割合は50%に減らされました(視聴者と審査員の票はそれぞれ50%となった)。この決定においては、EBUで特別な待遇を受けている5か国(ドイツ、フランス、イギリス、スペイン、イタリア)が近年手にした不成功の結果が影響していると考えられています。同様に、特別な待遇を受けているこの5か国は、準決勝には参加せず、直接決勝で競っています。私たちTRTは、この状況が不公平であるとあらゆる機会で述べてきました。2013年にスウェーデンのマルメで行われる第58回ユーロビジョン・ソング・コンテストのために事前選考が行われ、このために2012年11月3日、音楽部門とメディア部門が参加し過去のコンテストに参加して高評価を得たアーティスト、作曲家、編曲家など様々な人から成る、「ユーロビジョン・ソング・コンテスト第2回特別協議委員会」がイスタンブル・ラジオで開かれ、参加者らはユーロビジョン・ソング・コンテストに向けて、どのような方法で楽曲を選べば、さらに良い結果を獲得できるか、ということについて意見を出し合いました。

来年、スウェーデンのマルメで行われる第58回ユーロビジョン・ソング・コンテストに経済的理由でいくつかの国々が参加しない方向であるという話を聞きました。TRTがEBU加盟枠で参加してきたユーロビジョン・ソング・コンテストへの参加は、各放送組織が自発的に決めるものです。
このためTRTは、2013年にスウェーデンで開催される第58回ユーロビジョン・ソング・コンテストへの不参加を決定しました。今後のプロセスにおいて、ユーロビジョン・ソング・コンテスト第2回特別協議委員会メンバーの意見に注意を払いつつ、TRTはより健全で有益な検討を行い、そして将来的な戦略を立てていきます。」

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( 翻訳者:門野淑香 )
( 記事ID:28569 )