シリアで収監の2トルコ人解放、イスタンブル着
2012年12月21日付 Hurriyet 紙

シリアで収監され、人権・自由・人道支援財団(İHH)の尽力で解放されたトルコ人2人は、自由になった後今日イラン経由でトルコに帰国した。

家族が失踪届をだしていたため、身柄拘束命令がでていたエクレム・ジーエルリさんは、事情聴取のためバルクキョイ検察局に送られる一方、もう一人のトルコ人のイドリス・チャナクチュさんが新聞記者らの質問に答えた。

シリアで英語の教員をしていたイドリス・チャナクチュさんと、自発的にシリアに行ったエクレム・チエウリさんをアタテュルク空港で家族らが迎えた。2人はテヘラン経由で帰国したのだが、イドリス・チャナクチュさんはアタテュルク空港で新聞記者らの質問に対して、子供たちの教育のためにシリアにいたが、書類に不備があったので揃えようとトルコに帰国しようとした際に捕まったと述べ、次のように続けた:
「私はコンヤの出身です。子供たちの教育のために家族とダマスカスに滞在していました。書類に不備があったためにトルコに帰国しようとした際に捕まりました。そして取り調べがなされたのです。この間3か月がたちましたが、逮捕する理由がないために釈放されました。しかしパスポートの手筈を整えるのに、書類を準備する必要があり、それで1か月半かかり、計4か月半から5か月間過ごしました。この問題で私を助けて下さったİHH関係者に御礼申し上げます。イラン人の友人たちにも感謝します。なぜならばイラン経由でトルコに帰国することができたからです。さらに外務省にも御礼申し上げます。私は刑務所ではなく取り調べセンターというところにいました。そこは必要最低限のものしかありませんでした。しかし戦時下ですから、多くのことは期待してはいけません。なぜならばそこには、本当に深刻な問題があります。食料不足や保健衛生上の問題です」

■「ベシャルさんに関するよいニュースをお伝えできる」

その後記者会見したİHHのビュレント・ユルドゥルム会長は、「新聞記者のベシャル・カドゥミさんに関する調査を継続しています。まとまった情報を手に入れています。しかしこの情報の真偽をまだ確定できないため、はっきりと申し上げることができません。ベシャル・カドゥミさんについても、他の人々同様、すぐによいニュースがもたらされるはずです」と話した。

■シリア人を助けに行っていた

ビュレント・ユルドゥルム会長は、警察により身柄拘束の命令が出されていたために、検察局に送られたエクレム・ジーエルリさんについて次のように話した:
「エクレムさんは、自宅のテレビでシリア情勢を見ていた際、シリアの女性と子供たちの置かれた状況を知り、エルズルムでイフタールの食卓を囲んでいた際に、お母さんに「私はもう耐えられない。シリアに行ってシリアの人々を助けます」と言い、食卓を立って自室に入った。翌日、家族はエクレムさんが自分の部屋にいないのを知るや、警察に失踪届を出しました。エクレムさんはありとあらゆる友人から支援をかき集め、シリアに行き、シリアの女性と子供たちを助けていた際に捕まっています。検察局で事情聴取を受けた後、釈放されるはずです」

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:28645 )