ザザ語はクルド語の方言か?―マルディン・アルトゥクル大、教育相に反発
2012年12月24日付 Radikal 紙

マルディン・アルトゥクル大学(MAÜ)副学長で現存言語研究科科長のカドゥリ・ユルドゥルム教授は、オメル・ディンチェル国民教育相のザザ語はクルド語とは異なる言語として教えられることになるとの発表に反発した。

ユルドゥルム教授は、過去800年に基づいた学術的データによれば、ザザ語はクルド語の一方言であるとし、ディンチェル国民教育相の発表の後に面会を要求し、返事がないと、この問題に関し作成した論文を国民教育省へ送付することを決めた、と話した。

ユルドゥルム教授は、MAÜとしてザザ語に大きな比重を置き、クルド語が選択授業として教えられるとの決定の後に教科書の作成を望んだ。そして、クルマンジとザザ語からなるという(クルド語)教科書を作成し、作成した第5学年のクルド語の教科書は全トルコで使われている、と話した。

■「大臣はシンポジウムを開けばよかった」

ユルドゥルム教授は、科学的報告書を作成し、その報告書で約800年前からの文字記録などでザザ人はクルド人に含まれ、ザザ語もクルマンジ、ソラニ、ゴラニ、ロリのような古いクルド語の下位区分として認められていることを指摘し、以下のように話した。

「親愛なる大臣は、この決定を行う前に以下のように話せばよかった。『皆さん、私はこの問題の専門家ではありません。最善の策は、私が客観的なシンポジウムを開くことです。誰がこの問題で何を考えているか、(歴史)文書に基づいた条件でこのシンポジウムで報告をおこなうのです。明らかとなる科学的結論によって決定するのです。』というのは、もしこのような科学的データが明らかにならず、来年度のザザ語がクルド人の言語と異なる扱いを受けるならば、ザザ人たちの間だけでなくザザ人と別の方言の話者の間でも将来、無用の摩擦が起きる可能性がでてくるでしょう。」

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:28688 )