国会議員「補助金支給額を倍増させる大統領の案は国民の感情をかき乱すもの」
2012年12月24日付 Mardomsalari 紙

 国会の計画予算委員会の委員長は、大統領が補助金支給額を約5倍に増やすと述べたことについて、「最高指導者は、選挙において国民の感情をかき乱すようなことをする権利は誰にもないと仰った。大統領のこの発言は、〔国民の〕感情をかき乱すもの以外のなにものでもない」と述べた。

 メフル通信の報道によると、ゴラームレザー・メスバーヒー=モガッダム師は大統領のテレビ・インタビューについて、「アフマディーネジャード氏は、国の経済を取り仕切る責任者は一人であるべきだと言っているが、我が国で経済問題に関わる責任者は、三者に分けられる」と語った。

 同師はその上で、「マクロな経済政策については、革命最高指導者が意志決定権者であり、同師は公益判別評議会に諮問した上で、これを布告する。ここにおいて、大統領はマクロ政策の責任者は私だなどと言うことはできないのである」と述べた。

 メスバーヒー=モガッダム師はさらに、「もう一つのレベルとしては経済の領域における立法行為があり、これは国会に関係する事柄であって、大統領はこの領域についても口出しすることはできない」と指摘した。

 テヘラン選出の国会議員である同師は、続けて「最後に行政のレベルがある。この領域の権限はすべて大統領に委ねられており、この領域に介入した者はこれまで誰もいない。これら3つの領域を大統領の権限に集中させることは、憲法に規定された三権分立を破棄し、経済にかかわることをすべて大統領の権限のもとにまとめること以外の何ものも意味しない。これは、われわれの憲法では想定されていないことだ」と言明した。

 同師は、お金を与える約束をする者は誰であれ、国民の歓迎を受けるであろうことは明らかだと指摘した上で、「しかしこうしたことは、科学的・理論的な裏付けと計画に基づいて行われるべきことだ」と述べた。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28697 )