ハーシェミー家、ラサーイー議員の非難に国会の場で反論
2012年12月27日付 Jam-e Jam 紙

 昨日の国会公開会議で、テヘラン選出の国会議員ハミード・ラサーイー師の演説に対するアーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニー家の反論が読み上げられた。これに対し、ラサーイー議員は再度演説を行い、新たな指摘を行った。

※訳注:この記事は、2009年の大統領選挙後の騒擾にかかわった容疑で逮捕状が出ていた、ハーシェミー=ラフサンジャーニー公益判別評議会(元大統領)の息子メフディー・ハーシェミー氏をめぐる国内の政治対立を背景としている。

メフディー・ハーシェミー氏は2012年9月下旬に国外からの帰国後に逮捕され、司法の取り調べを受けていたが、その約3ヵ月後の12月16日に保釈された。これに対し、アフマディーネジャード大統領派の国会議員やメディア、学生団体などから、司法に対してハーシェミー家から不当な圧力が加わったのではないかとの疑惑が浮上、ハーシェミー家は自らを特権階級だと考えている等の非難が噴出した。

同18日に、大統領派のラサーイー議員が国会の場でメフディー・ハーシェミー氏を「腐敗の元凶」「2009年の反乱の首謀者」と非難、これに対してハーシェミー家から反論の機会を求める申請が国会運営委員会に提出され、これが受理されて、同26日にハーシェミー家の反論の一部が国会内で読み上げられた。

ラサーイー師ら親アフマディーネジャード/反ラフサンジャーニー派の議員らの主張に対し、反アフマディーネジャード派の議員らからはラフサンジャーニー師に対する中傷だとの反発の声が出るなど、親大統領派と反大統領派はメフディー・ハーシェミー氏をめぐって対立を深めている。


 アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニー家からの反論の一部には、「法律によれば、善良なる裁判所で確定された判決が出る前に、容疑者に対して罪を帰せる権利など、誰にもない。さらに言えば、同人はいまだ法廷にも出廷しておらず、またたとえ一審で有罪判決が下ったとしても、彼を〔判決が確定した〕罪人として言い広める権利は誰にもない」と述べられている。

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 これに対し、ラサーイー議員は別の演説の中で、新たな内容を口にした。

 同議員は演説の中で、「我が国民は物価高騰に苦しんでいる。しかし物価高騰以上に、差別に対して、差別されているという意識に対して、そしてある一家が他の者たちよりも優遇されているということに対して、苦痛を感じているのである」と述べた。

 同師はまた、自分は誰も中傷などしていないとの立場を繰り返した上で、国会の場でハーシェミー家の反論が速やかに読み上げられたことを批判し、「議員の演説に対して政府代表が反論を用意するのは、40日以上も経ってからだが、その間国会運営員会は何もしてくれない。ところが今回、ハーシェミーの反論を受理するにあたり、国会運営員会はそのためのお膳立てをつねに〔積極的に〕行っている」と指摘した。

 なお、昨日のラサーイー議員の演説のハプニングとして、次のようなことがあった。彼の演説時間は7分間と決められており、それが過ぎると国会運営委員会は彼に対して発言を終えるよう求めた。ところがラサーイー議員は演説を続行、最終的に運営委員会はラサーイー議員のマイクを切る措置に出た。しかしそれでも、ラサーイー師は演説を続けた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28728 )