アレヴィー派の聖なる山ドゥル・ダーの大理石採掘場に観光省操業差し止め
2012年12月30日付 Radikal 紙


文化観光省は、アレヴィー派ベクタシー教団の聖なる山ドゥル・ダーでの大理石採掘場操業差し止めに踏み出した。

文化観光省は、アンタルヤ県テッケ村にあるアレヴィー派ベクタシー教団の聖地アブダル・ムサ修道場があるドゥル・ダーでの大理石採掘場の操業停止に関し、エネルギー天然資源省鉱物資源総局に要請をおこなった。アンタルヤのアブダル・ムサの有志たちは、2023人の署名を集めてトルコ大国民会議(TBMM)に申請し、アブダル・ムサ修道場とドゥル・ダーでインド系企業が行っている大理石採掘場の事業が信仰の自由を妨げているという旨の苦情を提出した。

有志者たちは、TBMM議長府に採掘場の操業を差し止めるよう要求した。TBMMは、苦情と要求を文化観光省に伝えた。その地域で調査を行い、同省は、その結果をエネルギー天然資源鉱物資源総局へ送付し、同様の書類をTBMMへも伝えた。

その書類は、アブダル・ムサ廟がアンタルヤ文化自然保護委員会の決定により「保護が必要な固有の文化的財産」に認定されたとし、またこの地区がUNESCO世界建築遺産の暫定リストに加えられるようにも言及している。

また同書類では、大理石採掘場閉鎖に関してアンタルヤ地区地方行政裁判所に複数件の訴訟を開始してこの問題が司法に舞台を移したとし、裁判所の下した中間判断で争点となっているのは、現在も大理石採掘場の操業が止まっていないこと、そしてテッケ村にある鉱物採掘場閉鎖であるとしている。また、テッケ村境界内の大理石の採掘場があるドゥル・ダーとその周辺の第一、第二-aの鉱物採掘操業停止の件を、アンタルヤ県特別環境保護・監視局が、2011年6月28日付けの文書でエネルギー天然資源省鉱物資源総局へ伝えたとしている。

■操業停止を期待している

文化観光省のこの文書を根拠にこの地区に関する最終判断が下されると語るザフェル・ミュライム弁護士は、この地区が自然保護委員会の管轄下にはいるよう、文化自然保護委員会に働きかけを行っていると述べた。ミュライム弁護士は、早急にこの地区が保護対象となること、行政裁判所が扱う訴訟で停止命令が下されること、採掘場操業停止、これらを期待していると述べた。アンタルヤ県から選出された公正発展党のギュルクト・アジャル議員は、文化財保護に関する文化観光省の細心な行動は満足を与えるものであると述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:山本涼子 )
( 記事ID:28736 )