差別主義グループ、トルコ人の家に放火―オランダ・ユトレヒト
2013年01月02日付 Yeni Safak 紙


1日夜、オランダのユトレヒト州ニューウェハインに暮らすヤシャルさん宅が放火された。彼らはこの地域に住む唯一のトルコ人家庭で、親戚宅に招かれている間に、家は外から放火された。

1日夜、他の街に住む親戚のもとを訪れていた新婚のセイフェッティン・ヤシャルさん、ネスィベ・ヤシャルさん夫妻が深夜に帰宅すると、家が焼かれていた。若い夫婦はニューウェハインの唯一のトルコ人家族であり、家の庭側から中へ投げられた可燃物質によって多くの家財が被害にあったと述べた。
ヤシャル・セイフェッティンさんは「近所の若者を怪しく思っており、事件を警察に届け出たが真剣に受け止めてもらえなかった。しかし放火されたと思っている」という。警察が事件を真剣に受け入れなかったことに憤慨し、次のように語った。
「最初に通報したとき、警察は私に、放火された可能性があると言った。それなのにその後全く調査せず、バルコニーにある冷蔵庫がショートしたために起こった可能性があると言った。当時家には猫がいて、人々は、その子のためには救急車を呼んだが、私達のことは誰も探しもしなかった。急に自分がまったく価値のないものに思えた。警察は私達の話を軽視しているようだった。真剣に受け止めてもらえないのなら、火災で死ぬべき、命を失うべきだったのか?」

■「私はオランダ国民だ。ここで生まれ育ったのだ。」

ヤシャル・ネスィベさんは、この地域に来たのは7ヶ月前で、近所の人達と最近話をするようになり、誰かしらと何か問題があったとは思えないと話した。「今は、冬に外に放り出されてしまった状態だ。家を修理したとしても、怖くてどうやって暮らしていけばよいのか分からない。何百人もの人が暮らすアパートの建物で、花火が私たちの部屋に偶然に飛びこむなんてことがあるだろうか。これは理解し難しいことだ。私は、これは狙って行われたのだと考えている。この件に関して弁護士を通して自分たちの権利を主張していく。しかし、私はオランダの国民である。ここで生まれ育ち、ここで教育を終えようとしているところだ。私達に対して行われたことを受け入れたくない。警察の馬鹿にするような態度には憤りを覚えた。保険会社も警察からの書類によって対応するのに、警察は放火ではないとして私たちに書類を渡してくれないので呆然としている。今は、一時的に父母の元で暮らしている。関係者からの一刻も早い助けを待っている。妻が言ったように家には猫がいる。あの子には特別な救急車が出された。特別な世話がされて、今は特別な場所に保護されている。それは素晴らしいことだ。しかし人間である我々には、この件に関して助けてくれる者はいなかった。家族がいなければ、今ごろは路上にいただろう。」

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( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:28759 )