Fikret Bila コラム:オジャランとの折衝とCHP
2013年01月03日付 Milliyet 紙

テロ組織PKK(クルド労働者党;非合法)に武装放棄させるため、イムラル島でアブドゥッラー・オジャラン氏と行ったといわれる会談は、トルコで協議事項となった。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、この件に関する国家関係機関が面会したと述べた後、ベシェル・アタライ副首相も組織へ武装放棄させるため統合的戦略を追求し、そして、イムラルでの会談もその一部であると明らかにした。

イムラル島でオジャラン氏と行われた会談を、最大与党の共和人民党(CHP)はどのように見ているのか?これについて昨日ケマル・クルチダルオール共和人民党党首に話をきいた。クルチダルオール党首は「オジャラン氏との会見をどう評価していますか」という質問に次のように答えた。

■「色眼鏡でみているわけではありません」

「色眼鏡でみているわけではありません。懸念しているのです。政府がこの件について完全に首尾一貫した政治を行わないことについて懸念しているのです。例 えば「私達ではなく、国が会っているのです」と述べています。これは正しくないし、倫理にもとります。それなら、道は国が造っているのに、『自分たちが造っている』と言っています。復車線道を国が造っていますが、あなたたちが出てきて『私達がやっている』と自慢しています。国がやっているといえば良いのに。『闘争を行っています。協議ではありません』とあなたたちは言っていました、しかし協議をしていたことが明らかになりました。協議しているんですね。国民に事実を伝えられない人がテロとの闘争もしくは協議に対し強力な指導力がないことを我々は認めなければならない。」

■「選挙のために、あってはならない」

クルチダルオール党首は、無条件の武装放棄によって終結すれば、そして国民に事実が伝えられれば、会談のやり方に異議はないと述べたあと、エルドアン首相の目的が調査される必要があると述べ、次のように続けた。

「私達もテロ組織が武装放棄するように、母親たちを泣かせないようにしてほしいのです。今の状態を見るに、政府は結果を手にするためではなく『政治においてどうしたら有利になれるか』と行動しているように見受けられます。この活動は選挙目的でなされるべきではありません。選挙に向かう際、問題がおこらないようにという考えによってなされるべきではない。問題を本当に解決し、テロ組織に武装放棄させることを目標に行われるべきです。」

■「私達に情報が与えられるべきだ」

クルチダルオール首相はイムラル島で行われた会談の内容に関し次のように述べた。

「私達はそこで何が話されているのか知りません。会談の中身を知りません。そのためコメントができません。先ほど述べたように、このような国に関することについて私達にも前もって情報が与えられれば、手助けができたかもしれないのです。私達だけでなく、議会で会派を形成する政党にも情報が与えられるべきです。例えば国会での秘密会議に参加する政党に情報が与えられるべきです。」

■憲法活動

クルチダルオール党首はイムラルでの会談が新憲法活動に反映されるのを期待しているかそうでないかという質問に次のようにこたえた。

「議会で行われている新憲法活動では、このような件、このような(問題の)反映はありませんでした。私達は原則として市民的、民主主義的、自由主義的新憲法がつくられることに賛成で す。このため努力を行っています。ジェミル・チチェキ・トルコ大国民議会議長と会談した際にも述べたように、この活動は限定的な期間で無理して行われてはなりません。ほどよい期間で行われなければなりませんが、このほどよい時間とは何なのだろうか?この答えと決定を作業を進める委員会が行います。それとも、ある程度待ち、そしてそのあと自前の憲法提案を訴える、というアプローチを認めることはできなません。」

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:28767 )