Iskender Pala コラム:2013年はピーリー・レイスの世界地図500周年
2013年01月08日付 Zaman紙

2013年は、ピーリー・レイスが有名な世界地図を作成してちょうど500年となる。ユネスコは、2013年を世界で「ピーリー・レイスの世界地図500周年」として祝うことにしている。

このことは喜ばしいことである一方、喜べない側面もある。おそらく国家の多くの機関(文化省、海事庁、首相府振興基金事務局など)、大学(ピーリー・レイス大学をはじめとして)、関連する県(チャナッカレ、アンタルヤなど)、市(ゲリボル市、トゥズラ市など)、海事関連団体、そして様々な財団がピーリー・レイスをテーマにして年間プログラムをつくり、計画するだろう。一方で、緊急かつ重要な他の問題があるなかで、これらの計画やプログラムはすべて延期され、例えば助成金が集められず、海運によって稼いでいる船主らと、このプロジェクトを進めたいと考える文化人らが、共通の合意を形成することができず、ついには計画されている壮大な目標が徐々に縮小し、プロジェクトは価値や重要性が失われ、一年の最後の2,3か月には、埋没してしまうような(どうでもいいような)段階に到達し、最も費用のかからない催し物を行ってその年を無難に終わらせ、見かけ上収支決算をすることになる。結局いくつかの都市や場所で同じ有識者によって、つぎつぎと既に出されている宣言がなされ、3から5回のシンポジウムが行われることになる。もし成功するとするなら、絵画展、切手や記念硬貨の発行、地図の印刷や頒布、パンフレットやポスター作製など。ひょっとして『海洋の書』の復刻版のようなものもたぶんありうるが、しかし、例えば学術的な研究書などは出版されない(なぜならそのためには2~3年前から準備をしなければならないからだ)。

この書き方は大げさに聞こえるかもしれないが、トルコにおいてユネスコが重要視したものも、また国民にとっての記念年も、残念ながらこのように軽く扱われてきた。メヴラーナ(2007)、エヴリヤ・チェレビー(2011)、シャイール・ナビ(2012)、ウトリ(2012)のような人たちを軽く扱うことなどできようか?だからこそ言うのであるが、一度でいいから「プロ」の仕事を行おうではないか。「ピーリー・レイスの世界地図500周年」を面目躍如となるよう、祝おうではないか。そこで、次のことを提案する。

1.関係機関の代表者からなる祝賀委員会をつくる。

2.各組織は支出金額を分担金として請負い、これらを一か所にプールし、全予算とする。

3.行われる予定の催しものは、きちんと計画が立てられ予算が組まれる。(それぞれの催しもので重複が避けられることになる)

4.各組織の分担金とかかわりの度合いに応じて、仕事の分担がなされる。

5.仕事の流れをしるしたカレンダーを準備し、催しは規模の小さいものから大きいものまで、まんべんなく一年のなかに散らばるようにする。

6.広報活動と並行に、事業計画を公表する(一種の言質と保証である)。

7.事業の進捗状況の全ての段階をコントロールし、注意を払いながら進める。参加してもらうようにする。

8.こうして後世に残る成果がうまれ、この年の思い出として次代にも語り継がれるために、準備が行われる。

9.一年の終わりに、世論も参加する形で総括する。

10.今年一年の催しを経験した人は、何年もの間その思い出を語ることになる。

私の以下のことを願う:
まず、委員会は記者会見を行い、世論に情報を伝えるべきで、何を行うかをはっきり約束する。各県は協議会を始めるべきであろう。大学は前期のうちにシンポジウムをおこない、その学術成果は年末までの「ロードマップ」とならなければならない(委員会は、パリ地理学会と共に国際会議を秋に開催することになる)。関連する展示会、コンサートやショーなどの催しは夏に、発注される予定の演劇やオペラは遅くとも秋には間に合わせるべきだ。『海洋の書』と有名な地図の復刻版は三ヶ月以内につくり、配布、周知されることになる。映画に至らなくても、映画管理局によってドキュメンタリー映像がすぐに作成されるべきだ。交通海事通信省と船舶商船協同組合、イスタンブル広域市シティライン、イスタンブル海上バス会社などの機関が共同でピーリー・レイスと言う船名を付けた「船」の建造を始めなければならない。外見上は16世紀のガレオン船舶のように見える船が、その内部には展示会やコンサートサロンを有し、将来的には文化的目的を持って全世界を航行するはずであり、ピーリー・レイスや彼の地図だけではなく、トルコ文化と芸術を紹介するための活動において利用されるはずである。さまざまなコンサートや劇が上演されることが可能となるはずだ。(このような船は世界初なので有名になる)。例えば、一年間、『海洋の書』のなかで地図が示された国内外の都市や町を巡り、それらの都市の自治体に『海洋の書』と一緒に、その都市の特別な地図を贈るべきである。そしてそれをきっかけに船上で行う展覧会やコンサートに招待し、世界各都市とこのようにして文化外交を始め、トルコの親善友好を示す一方で、豊かなトルコ文化を紹介することになるはずだ・・・そうすべきだ。しかしこれでは不十分である。高等教育機構は、今年から記憶に留めておくためにピーリー・レイス協会とその施設をつくり、そして政府職員を配置し、年内にとりかかるべきである。

ああ、関係者の皆さん、さあ今年成功させましょう。2013年の終わりにはピーリー・レイス号と、その中で活動する協会が我々の(活動)母体となりますように。

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(翻訳者:澤井祥子)
(記事ID:28821)