不仲のクルド系大物歌手二人仲直り、クルド問題解決を呼びかけ
2013年01月12日付 Radikal紙


不仲のクルド系大物歌手二人仲直り、クルド問題解決を呼びかけ

歌を巡り争い、40年間不仲だった大物歌手のシヴァン・ペルヴェル氏とイブラヒム・タトルセス氏がイラクのアルビルで対面し、和解した。

シャンルウルファ県出身の歌手、イブラヒム・タトルセス氏とシヴァン・ペルヴェル氏が40年ぶりに対面した。シヴァン・ペルヴェル氏は、裁判(結果)に重きを置かな かったことや、文化を退廃させたとしてタトルセス氏を批難してきた。しかし、タトルセス氏がイムラル島問題[PKKとの和平交渉]に関し言及し、支援したことを受けて、両者の間 に和解が生まれた。アルビルのあるホテルで2人は対面し、イムラル島問題への支援をするため他の歌手へ呼びかけ、平和へのメッセージを送った。対面でペルヴェル氏は、「イブラヒム氏と共にトルコの全てのアーティストに呼びかけている。トルコのアーティストはこの呼びかけに応えるべきだ」と述べた。タトルセス氏は「もう事態は収束へ向かっている。今こそ、平和、兄弟愛、そしてお互いが手を取り合う時期だ。これを誰にも阻止させてはならない。これ以上誰の血も流してはならない」と語った。

■首相の腕の見せどころ

タトルセス氏は、ペルヴェル氏との40年ぶりの対面の裏に別の意図などないことを述べ、次のように語った。

「私たちは正しいことをするために集まった。我々の意図することに悪いことなど一つもない。イラク人政治家のメスト・バルザーニ氏も協力の手を差し伸べてくれた。彼も平和を望んでいると信じている。私が彼に協力してくれるように言うと、彼も私に争い暴力があってはならないと述べた。絶対に交渉、つまり話し合いが必要である。しかし残念なことに、このような話し合いは論点が合わず成立しない。しかし、もう事態は収束へ向かっている。今こそ、平和、兄弟愛、そしてお互いが手を取り合う時期だ。これを誰にも阻止させてはならない。これ以上誰の血も流してはならない。私は首相がこの問題を解決してくれると信じている。」

タトルセス氏は「山に登った者[PKKに加入した者]も我々の同朋たちである」と述べ、これ以上の犠牲を食い止めるため必要なことがなされるべきだと語った。「トルコの兵士も(作戦で)山に登る。彼らは皆我々の子どもたちだ。そこで戦闘が起こり、若い命が失われている。我々はテレビでその様子を悲痛な面持ちで眺めている。この悲しみはいつまで、母親たちは涙を流している」と述べた。

トルコの歌手たちへ呼びかけを行なっているシヴァン・ペルヴェル氏は、イムラル島問題へ歌手たちが関心を寄せ行動するよう望んでいる。「イブラヒム氏とともにトルコの歌手たちに呼びかけている」とペルヴェル氏は述べ、次のように語った。

「トルコにいるアーティストはこの件に関し行動しなければならない。トルコ、トルコの国民の、未来、友情、自由、平和を欲しているのならば、この動きに加 担し、サポートしていくべきだ。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相、政府は、この件に関して素晴らしい対処姿勢がある。戦闘が停止しや山々が戦場とならないよう、子どもたちを泣かしてはならない。」

■偶然が生み出した対面

ペルヴェル氏の代弁者を務めるアメド・マルディニ氏は、ペルヴェル氏とタトルセス氏の対談の様子を本紙に説明した。同氏によると、両者は偶然に同じホテルで滞在しており、その模様を口にした。「ホテルには何人かの友人がおり、イブラヒム氏が同じホテルに滞在していることを告げ、挨拶するよう促したという。このように対面した。」

マルディニ氏はペルヴェル氏がトルコのアーティストの無関心さを批判していることを明かした。また、この2人の不仲の原因については、次のように語った。

「タトルセス氏とペルヴェル氏は若かりし40年前に知り合い、 タトルセス氏がペルヴェル氏の曲を無名氏のものとして歌った所、両者の間に確執が生じたという。このため、ペルヴェル氏はタトルセス氏に対し訴訟を起こし、勝訴した。しかしペル ヴェル氏は、タトルセス氏が武器による襲撃を受けた後、声明を発表し襲撃を批判していた。」

■挑発に対してどうすべきか

フランスの首都パリで殺害されたPKK(クルド労働者党;非合法)の創設者の1人であるサキネ・ジャンスズ氏と女性2人が殺害された事件に憤ったペルヴェル氏は、書面による発表で、サキネ・ジャンスズ氏、フィダン・ドアン氏、レイラ・ソイレメズ氏の殺害を強く批判した。ペルヴェル氏は「挑発を阻止するため、あらゆる暴力行為をやめ、引き金から手を放すことが必要だと思っている。この機会を無駄にしてはならない」と述べた。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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(翻訳者:松永拓人)
(記事ID:28858)