MIT、フランスの情報当局と接触
2013年01月13日付 Zaman 紙


テロ組織PKKの設立者の一人、サキネ・ジャンスズと、PKKメンバーのフィダン・ドアンおよびレイラ・ソイレメズがパリで殺害された事件は今でも人々の関心を集めている。

トルコ政府が事態を注意深く見守る中、国家諜報機構(MİT)もフランスの情報当局と接触していることが分かった。MİTはフランスの情報当局からこの殺人事件に関する最新情報を入手し、その後本部で組織された特別チームが、殺害に関する取り組みを始めたという。MİT関係者がフランスで行われる捜査に立ち会うためにフランスに行くかどうかはまだはっきりしていない。政府首脳は、パリでのPKKメンバー3人の殺害は、イムラル島で始まった会談に対してのサボタージュ(妨害行為)であるという見解で一致しているという。

サキネ・ジャンスズは、PKK指導者のアブドゥッラー・オジャランが問題解決のための手紙を送った人物の一人であるが、スィルバン襲撃事件で中断したオスロ会談に参加しており、また11月と12月にMİT関係者とケルンで会っていたと言われている。しかし、本紙に情報を提供したMİT筋は、これらを否定。MİT関係者は、この件についての質問に「サキネ・ジャンスズがMİTのメンバーと会ったという情報は正しくない。またジャンスズは、オスロでの会談にも参加していない」と答えた。

情報局の報告によると、サキネ・ジャンスズは、PKK-KCKテロ組織の設立者の一人で、組織のメンバーであるという罪で国際手配されている。クルディスタン国際会議のパリ代表であるフィダン・ドアンは2010年にベルギーにて、PKK-KCKテロ組織に対して行われた取締りで逮捕された一人だ。また、レイラ・ソイレメズも、2012年にオランダでPKK-KCKへの取締りで逮捕されている。

■パリで殺害に抗議

フランスの首都パリのパリ東駅前に集まった集団は、PKKメンバー3人の殺害に抗議した。集団は、テロ組織とテロリストの頭目アブドゥッラー・オジャランを支持するスローガンを叫んだ。コロネル・ファビアン広場に向かって行進を始めた集団の中には、平和民主党(BDP)の共同党首であるギュルタン・クシャナク氏とセラハッティン・デミルタシュ氏、民主主義共同会議(DTK)の共同党首であるアイセル・トゥールク氏もいた。フランス・クルド協会のメフメト・ユルケル会長は、犯人が直ちに確保されない場合、フランスにも事件の責任があるとコメントした。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:28868 )