「男」になるとき:88年にわたるイラン兵役の歴史を振り返る
2013年01月05日付 Jam-e Jam 紙

 かつてフランスのナポレオン・ボナパルトが徴兵制度を始めた時、それから数世紀が経った現在、世界90ヵ国以上で兵役法が施行されるようになるとは、恐らく彼自身考えもしなかっただろう。

 兵役訓練の多くは、銃剣を使った戦闘訓練から兵隊行進まで、ナポレオン時代の訓練から変化していない。

 徴兵制度の創始国であるフランスは2001年に徴兵制度を完全に廃止し、世界の多くの国も徐々に兵役の方法や期間に変更を加えたが、しかしそれにもかかわらず、現在も徴兵制度は世界90ヵ国以上で、それぞれ多少の違いこそあれど、施行されている。

 イランの徴兵制度は88年の歴史を有する。義務兵役法をイランにもたらしたのはレザー・シャーである。部族集団から編成された軍隊の排除を目指した彼は、ヨーロッパ諸国を模倣する形で、当時の大土地所有者らの反対にもかかわらず、一般徴兵制度法をイラン暦1303年〔西暦1924年〕に議会で可決させた。

 このようにして、イランでは議会が可決した一般徴兵制度法によって、21歳以上の男子を兵役に送ることが、イラン暦1304年ホルダード月16日〔西暦1925年6月6日〕から各家族の義務となったのである。

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 30年前から、イランにおける一般兵役は4つの期間に分割されるようになっている。すなわち、必須兵役期間(2年間)、予備役期間(8年間)、第一後備役期間(10年間)、第二後備役期間(10年間)の4期間である。ただし平時においては、各イラン人男子は2年間の必須兵役期間を経験するだけでよい。徴兵者が過多である場合、最高国防評議会の判断で、徴兵期間は18ヵ月まで短縮が可能だ。

 こうして、現在イランでの兵役期間は21ヵ月と定められているが、しかし貧困地域で兵役を果たす場合の兵役期間は20ヵ月、また国境地帯に派遣される場合のそれは19ヵ月となっている。

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( 翻訳者:8410022 )
( 記事ID:28878 )