金曜礼拝導師ら、「自由な選挙」に言及する者たちを一斉に批判
2013年01月13日付 Jam-e Jam 紙


 イラン各地の金曜礼拝導師らは、一部の政治活動家らが「自由な選挙」というキーワードを繰り返していることに反発する姿勢を一斉に示した。

 ファールス通信の報道によると、アーヤトッラー・ジャンナティーはテヘラン金曜礼拝での説教の中で、88年〔西暦2009年〕の大統領選挙で敗北を喫した候補者〔=ミール・ホセイン・ムーサヴィー〕が用いた「不正」に代わり、次の反乱(フィトナ)では「自由な選挙」という語がキーワードとして使われようとしていると指摘した。

 同師は、「我が国ではこれまでさまざまな選挙が行われてきたが、それらはどれも健全なものであった。我が国の国民全員がその証人である」と述べた。

 ジャンナティー氏はさらに、次のように続けた。

われわれの選挙が自由でなかったときなど、いつあったというのか。投票先を強要された者など、どこにいるというのか。立候補登録を強要されたり、禁じられたりした者がどこにいるというのか。立候補登録所のドアはいつも開いている。憲法は〔立候補の〕資格を定めており、この資格を有する者ならだれでも、選挙に出馬することができる。資格を持った者が、出馬を拒否されることはない。ただし、法的な資格を持たない者が、資格認定を期待してはならない。

 テヘラン臨時金曜礼拝導師のジャンナティー師は、「《自由な選挙》という語を持ちだしている人物らの実名を、ここで持ち出すことはできないが、しかし彼らは政治的敗北を喫した連中である」と語った。

※訳注:ラフサンジャーニー公益判別評議会議長やハータミー元大統領を示唆している。

 同師はさらに、「自由な選挙について口にしている者としては、他に王党派やアメリカ、イスラエルなどがいる。彼らの一人は、イラン・イスラーム革命ならびにイスラーム体制を転覆するためには、《自由な選挙》というプロパガンダ上の武器を用いればよい、などと言っているのである」と付け加えた。

〔‥‥〕

「イラン国民は敵の手の内をしっかりと見ている」

 ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンで、ゴム金曜礼拝導師のセイエド・モハンマド・サイーディー師も、イランの選挙を混乱に陥れ、それを暴動へと引きづり込もうと、敵は動きを加速させていると指摘した上で、「《自由な選挙》というキーワードは、次期選挙で暴動を引き起こす際の暗号である。しかし、イラン国民は敵の手の内をしっかりと見ている」と述べた。

 同師は、暴動の暗号を繰り返すことで敵の目標達成の手伝いをしてはならないと述べた上で、「〔体制への〕愛着からであれ、88年の反乱の首謀者だった者たちの名誉回復を図るようなことがあってはならない。なぜなら革命最高指導者が言うように、彼らは〔体制の名誉に〕傷を付け、イラン国民に恥をかかせた張本人だからである」と語った。

〔‥‥〕


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28894 )