日本の自動車2社、トルコで新車種製造へ
2013年01月16日付 Zaman 紙


国際モーターショーでお披露目される日本車二種がトルコで関心を呼んでいる。トヨタが6月からアダパザルで生産予定の新型カローラはコンセプトカーとして、ここで世界にデビューする一方で、ホンダの新型SUVは今後ゲブゼで生産予定である。ホンダは、ヨーロッパの経済危機の影響が縮小するのを待って最終決定する予定である。

世界規模の経済危機の後、さまざまな対策が取られたことで、トルコにとってデトロイトモーターショーは、最新の情報が満載の場となった。車の母国で披露された斬新さは、トルコ市場で関心を呼んでいる。開幕前日には世界のマスコミを対象にプレスデーが設けられ、アメリカ市場に強い日本メーカーから驚くべき最新モデルが発表された。トヨタは、6月にアダパザル工場で生産予定の新型カローラの、大量生産につきもののコンセプトを、「カローラ・フーリア」として世界に披露する一方、ホンダは「アーバンSUVコンセプト」という名称の新しいモデルを、ヨーロッパ向けに来期ゲブゼで生産する可能性があることを表明した。モーターショーではコジャエリで生産される予定の新型トランジットやトルコ人デザイナームラト・ギュレル氏が手掛けたリンカーンMKCも注目を浴びている。

昨年世界で970万台を販売し、GMから首位の座を奪還したトヨタは、新型カローラを再び世界的な製品として(販売することを)計画している。今日まで3200万以上の顧客を有するカローラの、最重要市場の1つはアメリカである。アダパザルで1.6億ユーロを追加投資し生産体制に入った新型モデルは、トヨタの輸出量を10億ドル増の25億ドルにする予定である。新型カローラは、10万台生産され、30ヶ国に向けアダパザルから輸出される予定である。デトロイトでは「フーリア」として披露されるカローラが、最も注目を集めたモデルの1つとなった。

ショー会場で我々が概観したコンセプトは、メーカーが来月以降送り出す予定の新オーリスに近いもので、スポーティーで、シャープなラインを有している。コンセプトカーの詳細を見た印象は、前のモデルよりもデザインがスポーティーにまたシャープになり新型オーリスに近い。特に今回のモデルは前型カローラよりも縦の長さが長く、ボディー幅も広く見える。特にトランクルームのコンセプトは、(新型カローラが)今までのカローラのラインより少々外れることになるというメッセージを強めている。LEDランプやカーボンファイバーに注目が集まっている。

トヨタに引き続き、ホンダがさらなるサプライズをもたらした。ホンダは特にヨーロッパで需要が拡大している、街中を走る小型SUVクラスのために展開された、「都市型SUV」というコンセプトを提示した。アメリカ向けにはメキシコの新工場で生産されている車であるが、ヨーロッパ向けとして、トルコが最大の生産拠点となる。

ホンダの伊東孝伸 代表取締役は、ヨーロッパにおける経済危機がまだ続いているとし、「新型コンパクトSUVは2013年末に日本で生産開始する。2014年にはメキシコでアメリカ向けに生産開始される。ヨーロッパ市場に関しては、最終判断はこれからである。経済危機の影響がなくなるのを待っている。それに関しては実行計画を立てるつもりである。危機が去ったなら、トルコの弊社工場での生産に、何ら問題はない」と語った。

ホンダ、新型四駆に自信

ホンダのグローバル・ジャズ(日本名:フィット)と同じ市場を分けあう新型車は、日産ジューク、オペルのモッカ、シボレーのトラックス、ルノーのキャプチャー、プジョーの2008などと凌ぎを削っている。新型車にはトルコ市場にとって重要な1.6リッター、120馬力のエンジンが搭載される。ホンダは今日、もう生産されていないHRVモデルにより数年前にこのクラスに初めて参入したメーカーの1つであった。デトロイトモーターショーで発表された新型SUVは、トルコで生産されることになることをトルコホンダの山崎秀人社長が初めてにおわせた。山崎社長は、現在ゲブゼ工場は75000台の生産能力にもかかわらず、ここ数年はその能力を生かし切れず、最大15000台の生産に留まっていた為、その工場のためにこの二年間は大変な取り組みをしている。工場で二輪バイクを生産する事をも検討している山崎社長は、社長就任以来、トルコでBクラスのSUVを生産するため、ホンダ本社の首脳陣を説得していることが知られている。故にこのため、山崎社長がその生産をこの2年もの間我慢してきた車が、デトロイトでその姿を現した。ヨーロッパでの宣伝発表はまだ計画されていないが、この地域向けの生産を考えるなら、最も有望なのは、現在の生産能力を考慮するなら、トルコであろう。

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( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:28897 )