アル=アハリーのウルトラスとポート・サイードの殉教者の遺族がタハリール広場で実刑判決を求め抗議行動を組織
2013年01月18日付 Al-Ahram 紙


■アル=アハリーのウルトラスとポート・サイードの殉教者の遺族がタハリール広場で実刑判決を求め抗議行動を組織

2013年1月18日『アル=アハラーム』

アル=アハリーの熱狂サポーターとポート・サイードの悲劇の殉教者の遺族の連盟が、金曜日(18日)タハリール広場で抗議行動を組織するために集まり始めた。この抗議は72人の彼らの仲間たちが流した血に対する実刑判決を求めて行われるが、この72人は昨年2月1日にポート・サイード・スタジアムで行われたアル=アハリーとアル=ミスリーの(サッカー)試合中に起こった事件で命を落とした。

アル=アハリーの熱狂サポーターとポート・サイードの悲劇の殉教者の遺族を一方に、アル=マスリーの熱狂サポーターを他方に、この両者のの激しい怒りと対立状態はかねてよりあったが、最近、それは目立って激しくなっていた。そして昨夜(17日)には、被疑者をカイロの裁判所に護送するのを妨げるために、アル=マスリーの熱狂サポーターがポート・サイード刑務所を取り囲んだ。

これにより、公判の行なわれる1月26日にグリーン・イーグルス(アル=ミスリー)の熱狂サポーターを人間の鎖を作る事で威嚇するという事態となっている。この人間の鎖は被疑者がポート・サイードから出て行くのを防ぐためであり、これはアル=アハリーのサポーターが被疑者を襲う事を憂慮したものである。そしてそのことは、ポート・サイードの治安当局をして被疑者を裁判に出席させることの難しさを強調させることとなった。

アル=アハリーの熱狂サポーターとポート・サイードの悲劇の殉教者の遺族の連盟はタハリール広場で本日(18日)民衆会議を開催する事を呼びかけた。これは、悲劇を思い出し、1月26日に予定されている裁判の判決の傍聴に集まる事を求めたものである。またこの日は、革命2周年記念日の1週間前でもあった。

アル=アハリーの熱狂サポーターは4つのデモ行進を行うという本日の計画を発表した。デモ行進はゲズィーラ島に位置するアル=アハリークラブから出発し、サイーダ・ゼイナブ広場、ショブラー・ロータリー、ラムセス広場のアル=ファタハ・モスクに至る。加えてアレキサンドリアの熱狂サポーター、デビルスは20台のバスでカイロを目指し、そのほかの県の2グループがタハリール広場を直接目指すという。

アル=アハリーの熱狂サポーターの連盟はムハンマド・ムルスィー大統領とムスリム同胞団に対し裁判の一週間前に書簡を渡す予定であると発表した。その書簡は「実刑実現あるいは混乱のシナリオ」以外の選択肢はない、との内容だという。また特に人民潮流、4月6日運動、革命の青年同盟、4月6日党などの複数の革命運動がこのデモへの連帯と合流を表明した。

(後略)

Tweet
シェア


 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小島明 )
( 記事ID:28939 )